「冬」が近い。
昨日、所要で豊平から千代田への山越えの道を走って、初雪に見舞われた。
まだ、気持ちが秋にこだわっていて、
いつもなら停まって撮る筈なのに、
「わぁー、この辺はもう冬だね。」と、通り過ぎる。
なんだか秋を堪能しないまま冬を迎えそうで、満たされない気分。
喪中のお知らせハガキも数葉届いていて、
暦は一層寒くて退屈な冬の季節に私を連れ行こうとしているから、切ない。
ほんの少し前の目はまだ野山に出かけていて、
こんな晩秋の景色を楽しんでいたのに。
ならば潔く、
こちらから「冬」に溶け込んで楽しんでやろうかなどと思いつつも、
気分だけではどうにもならない高齢の現実を、
家中にありて労わっている。
野山散策型の私には、年代の流れも、季節の移ろいも
限りなくブルーの頃になってきてはいる。





