このタイトルではなんのこっちゃ、ですよね。説明しますと、今年はT-SQUAREのフロントマン、伊東たけしさんがサントリー・ホワイトのテレビCMに登場してからちょうど40周年にあたり、そのときのキャッチコピーが「僕はネシロです」というものでした。このブログで何度か書いていますが、1984(昭和59)年にTHE SQUARE(当時)は「ADVENTURES」というアルバムを4月1日にリリースします。同日付でシングルカットされた「TRAVELLERS」(B面はALL ABOUT YOU」)の両曲が、この年のサントリーホワイトのCM曲として使われ、そこに「ザ・スクエア リリコン奏者 30歳」として伊東たけしさんがキャラクターとして起用されました。

(LPの方がさまになるのですが、あいにくCDで失礼)
当時のCMフィルムはYoutubeで「伊東たけし ネシロ」と検索すると出てきます。スリランカで収録したという映像を観ることができます。他に香港で撮られたものもあったように思うのですが・・・。
「ALL ABOUT YOU」のキャッチーでさわやかな感じ(作曲は安藤正容さん)は一気に私のハートを撃ち抜きましたし「TRAVELLERS」のドラマチックなメロディの美しさ(こちらは和泉宏隆さん作曲です)も、インスト・ポップの魅力にあふれていました。もちろん、映像も素敵で、この時代のお酒、たばこといった大人の嗜好品のCMというのは秀逸なものが多く、自分はたばこも吸いませんし、ウイスキーも大人になってだいぶ経ってから少しだけなら飲めるようになったくらいなのですが、CMの映像と音を聞くのが楽しみでテレビを観ていることもありました。サントリーは社内の白い壁を即席のスクリーンにして、CMの映像の試写をしていたという話を読んだことがありましたが、このCMはどう映ったのでしょうか。
そして「ネシロ」というコピーですが、これは「ネアカ」、「ネクラ」というタモリさんがよく使っていた人の性格に関するフレーズをもじったもので、今でこそ「根っから明るい」、「根っから暗い」と定義されているところがありますが、当初は「表面は暗く見えて内実は明るい」、「明るく見えて実は暗い」という意味で使われていたと聞きます(諸説あり)。当然シロはホワイトのことですね。
サントリー・ホワイトはそれまでもジャズ系ミュージシャンがCMに起用されていましたが、伊東たけしさんもその系譜に連なることになりました。実はその前にもスクエアのバナナという楽曲(アルバム「ロックーン」収載)がサントリーのCMに使われる話があったそうなのですが、その時はボブ・ジェームスが起用されたということがあり、後になって「ADVENTURES」の二曲が起用されたことがこのバンドの飛躍のきっかけになったわけですから、興味深い話ではありますし、個人的にもそれが良かったのではないかと思います。
二曲とも代表曲ですから、ライブでも何度も演奏されています。「ALL ABOUT YOU」に関しては10年くらい前だったか、渋谷公会堂(当時はCCレモンホールでしたっけ)で演奏されたときのことが印象に残っています。幸運にも最前列でベースの田中晋吾さんが目の前で大盛り上がり、とても幸せな気分で会場を後にしたのでした。
個人的な思いをいろいろ書き連ねてまいりましたがここまでとしましょう。そろそろホワイトを開けて、ソーダで割るか、ロックにして「自分を白紙に戻す(当時のコピーより)」といたしましょう。
追伸 サントリー様 ネシロから40年経っておりますが、伊東さんは今も第一線で活躍中です。ここはぜひ2024バージョンでCMというのはどうでしょうか。

右は1984年発表の伊東たけしさんのソロアルバム「DEAR HEARTS」。2016年のコットンクラブ公演の際にサインをいただきました。

(LPの方がさまになるのですが、あいにくCDで失礼)
当時のCMフィルムはYoutubeで「伊東たけし ネシロ」と検索すると出てきます。スリランカで収録したという映像を観ることができます。他に香港で撮られたものもあったように思うのですが・・・。
「ALL ABOUT YOU」のキャッチーでさわやかな感じ(作曲は安藤正容さん)は一気に私のハートを撃ち抜きましたし「TRAVELLERS」のドラマチックなメロディの美しさ(こちらは和泉宏隆さん作曲です)も、インスト・ポップの魅力にあふれていました。もちろん、映像も素敵で、この時代のお酒、たばこといった大人の嗜好品のCMというのは秀逸なものが多く、自分はたばこも吸いませんし、ウイスキーも大人になってだいぶ経ってから少しだけなら飲めるようになったくらいなのですが、CMの映像と音を聞くのが楽しみでテレビを観ていることもありました。サントリーは社内の白い壁を即席のスクリーンにして、CMの映像の試写をしていたという話を読んだことがありましたが、このCMはどう映ったのでしょうか。
そして「ネシロ」というコピーですが、これは「ネアカ」、「ネクラ」というタモリさんがよく使っていた人の性格に関するフレーズをもじったもので、今でこそ「根っから明るい」、「根っから暗い」と定義されているところがありますが、当初は「表面は暗く見えて内実は明るい」、「明るく見えて実は暗い」という意味で使われていたと聞きます(諸説あり)。当然シロはホワイトのことですね。
サントリー・ホワイトはそれまでもジャズ系ミュージシャンがCMに起用されていましたが、伊東たけしさんもその系譜に連なることになりました。実はその前にもスクエアのバナナという楽曲(アルバム「ロックーン」収載)がサントリーのCMに使われる話があったそうなのですが、その時はボブ・ジェームスが起用されたということがあり、後になって「ADVENTURES」の二曲が起用されたことがこのバンドの飛躍のきっかけになったわけですから、興味深い話ではありますし、個人的にもそれが良かったのではないかと思います。
二曲とも代表曲ですから、ライブでも何度も演奏されています。「ALL ABOUT YOU」に関しては10年くらい前だったか、渋谷公会堂(当時はCCレモンホールでしたっけ)で演奏されたときのことが印象に残っています。幸運にも最前列でベースの田中晋吾さんが目の前で大盛り上がり、とても幸せな気分で会場を後にしたのでした。
個人的な思いをいろいろ書き連ねてまいりましたがここまでとしましょう。そろそろホワイトを開けて、ソーダで割るか、ロックにして「自分を白紙に戻す(当時のコピーより)」といたしましょう。
追伸 サントリー様 ネシロから40年経っておりますが、伊東さんは今も第一線で活躍中です。ここはぜひ2024バージョンでCMというのはどうでしょうか。

右は1984年発表の伊東たけしさんのソロアルバム「DEAR HEARTS」。2016年のコットンクラブ公演の際にサインをいただきました。