マックいのまたのMalt Whisky Distillery

モルト好きで株式公開/上場(IPO)の経営戦略,マーケティング,M&Aを支援する経営コンサルタントのプライベートブログ

PREMIER BARREL LAPHROAIG 11yo

2014-05-02 15:04:20 | グルメ
プレミア・バレル・セレクションと名付けられたラフロイグの
11年物。

maltclub-spring14.jpg

英語で色々書かれていますが、可笑しいと思ったのはシングル
バレルの11年熟成でアルコール度が46度になるか?という
ことでした。

確かにテイストはバーボン樽で、一般的なラフロイグの印象を
大きく覆す甘ーいバニラ風味のウィスキーに仕上がっていますが、
ラベルの最下部には384本ボトリングされたと印字されてい
るので、なにをどう考えても辻褄がありません。

これは要するに加水したということでしょう。シングルカスク
という言葉の定義の隙間をつく一本ということです。

ここで、私がこの記事を書く理由としては、蒸溜所の名前だとか、
ラベルのデザインだとか、熟成年数だとか、挙句の果てには
シェリーがどうとか、そういう一切合財の第一印象と、実際の
味覚には完全一致がないということです。

むしろ、酒という嗜好品の原点に立ち返ったとき、飲み物と
して美味いかどうか。その美味いものをどのように作るか、
というプロセスとノウハウにこそ一番の価値があるのであって、
それを直視して味わうことが一番美味しい飲み方ではないか、
ということにつきます。

私自身、ついいつもの癖でラベルを読んで製造の中りをつけ
ようとしたのですが、そのセオリーを大きくうれしい形で
裏切ってくれた一本です。何事も素直に受け止めてみるという
ことが、いかに大切かを反省させられました。

もちろん、大人の美味しいお酒として飛び切り上等です。

それでは、よいゴールデン・ウィークをお過ごしくださいませ。
 

感謝!