マックいのまたのMalt Whisky Distillery

モルト好きで株式公開/上場(IPO)の経営戦略,マーケティング,M&Aを支援する経営コンサルタントのプライベートブログ

PORT CHARLOTTE 2001

2014-05-09 11:26:26 | グルメ
トバモリーのヘヴィ・ピート版がレダイグなら、ブルックラディの
ヘヴィ・ピート版がポート・シャーロットなのは、このブログを
ご覧になる皆さまでしたら先刻ご承知でしょう。

ブルックラディのオフィシャルは、シェリーが40%近くブレン
ドされている上品な甘みとアルコールの辛さが売りのウィスキー
だが、ポート・シャーロットはとにかくスモークの強さと臭さの
ヘヴィなボディを食らわせるヘビー級の王様のような一本です。

maltclub-spring20.jpg

以前、メーカのブレンダーの人と話をしたことがあるのですが、
「ピーティ」と表現されるウィスキーの味わいは数種類あって、
純粋なピートフレーバーの香りと味の2つと、煙臭いスモーキー
と呼ぶべき香りと味の2つがあって、合計4種類の違う表情を
十羽一絡げでピーティと呼んでしまっている現状がありますが、
このポート・シャーロットは、どちらかといえば煙臭い方の
香りと味のヘヴィ・ピートです。

例えば、クセの強いウィスキーがお好きだとして、ピーティとか
スモーキーとかが飲みたい。一番強いのを持ってきてくれ、
とバーテンダーさんに頼んだりすると、じつはできるバーテン
ダーになればなるほど、そこにはバリエーションがあって困る
ということになるわけです。

もし私がバーテンダーで、一番強いの、と言われたとしたら、
上記の4種類を全て兼ね備えるアードベッグを出すでしょう。
しかし、一番スモーキーなやつ、あるいは煙臭いの、と言われた
としたら、このポート・シャーロットを出すでしょう。両者は
まったく違う味わいです。

しかしながら、スモーキーが美味しいという嗜好も確かにあり、
その王者がハイランド・パークだとしたら、世界中が襟を正して
姿勢を改めるのではないでしょうか。

だから、ポート・シャーロットはそういう姿勢のウィスキーなの
です。
 

感謝!