エスクルーシヴ・ブランドのレダイグ16年物です。1997年
蒸溜、2013年瓶詰の58%。
私は、お恥ずかしながら、レダイグという蒸溜所を知らなかったの
ですが、トバモリーと聞いて「ああ」と思いました。
トバモリーは、スカイ島とジュラ島の間にあるマル島の蒸溜所で、
ジュラと同じくアイランズとしては穏やかさが特徴のウィスキー
でした。
同じ穏やかなものにも拘わらず、ジュラと比較されることがない
のは、あちらがピートを焚き込んだモルトであるのに対して、
こちらはノンピートのモルトだからでしょう。非常に大雑把な
比喩表現としては、ハイランド・パークに対するスキャパの
ような印象でした。
しかし、このレダイグはピートを焚き込んで作られたウィスキー
で、こうなってくるとジュラとの比較対象に上ってくるという
わけで、また今回のモルトの会ではジュラを飲んでいますから、
それならとりわけ比べ易いということでした。
結論的には、ジュラの方がソルティで荒々しく、こちらの方が
メロウでやわらかで、一般にピーティというとクセが強くて、
臭くて、場合によっては煙っぽくて、飲みにくいけど一度嵌まっ
たら止められないという個性ですが、こちらは味覚の中央部分で
程よいピートが姿をのぞかせており、素朴でマイルドでいかにも
スコットランドの田舎、あるいは島という風景が立ち上がって
くる旅をしているかのようなデジャ・ヴを感じる、味わいのある
ウィスキーでした。
こういうウィスキーこそ、気合や根性やアクの強さで勝負する
初心者向けを乗り越えて、しれっと「こんなのもあるよ」と、
その存在を忘れずに主張するあたり、とても玄人好みだと思い
ます。
58度なのに飲みやすいのも秀逸。ウィスキーがお好きな方に
おすすめです。
蒸溜、2013年瓶詰の58%。
私は、お恥ずかしながら、レダイグという蒸溜所を知らなかったの
ですが、トバモリーと聞いて「ああ」と思いました。
トバモリーは、スカイ島とジュラ島の間にあるマル島の蒸溜所で、
ジュラと同じくアイランズとしては穏やかさが特徴のウィスキー
でした。
同じ穏やかなものにも拘わらず、ジュラと比較されることがない
のは、あちらがピートを焚き込んだモルトであるのに対して、
こちらはノンピートのモルトだからでしょう。非常に大雑把な
比喩表現としては、ハイランド・パークに対するスキャパの
ような印象でした。
しかし、このレダイグはピートを焚き込んで作られたウィスキー
で、こうなってくるとジュラとの比較対象に上ってくるという
わけで、また今回のモルトの会ではジュラを飲んでいますから、
それならとりわけ比べ易いということでした。
結論的には、ジュラの方がソルティで荒々しく、こちらの方が
メロウでやわらかで、一般にピーティというとクセが強くて、
臭くて、場合によっては煙っぽくて、飲みにくいけど一度嵌まっ
たら止められないという個性ですが、こちらは味覚の中央部分で
程よいピートが姿をのぞかせており、素朴でマイルドでいかにも
スコットランドの田舎、あるいは島という風景が立ち上がって
くる旅をしているかのようなデジャ・ヴを感じる、味わいのある
ウィスキーでした。
こういうウィスキーこそ、気合や根性やアクの強さで勝負する
初心者向けを乗り越えて、しれっと「こんなのもあるよ」と、
その存在を忘れずに主張するあたり、とても玄人好みだと思い
ます。
58度なのに飲みやすいのも秀逸。ウィスキーがお好きな方に
おすすめです。
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