昨日、妙心寺の塔頭:東林院(とうりんいん)の沙羅双樹(さらそうじゅ)の花を愛でる会へ行ってきました。今年は6月15日から30日まで開催されています。妙心寺(みょうしんじ)は、臨済宗妙心寺派の大本山で、46の塔頭(たっちゅう)をもつ京都最大の禅寺です。
沙羅の花を愛でる会は、拝観+お抹茶で1,580円、拝観+お抹茶+精進料理付で5,570円です。少々お高い(^^;)ですが、ここのご住職は料理教室を開催されるなど精進料理の達人です。以前は精進料理は事前予約が必要でしたが、現在は予約は必要ないです。(20名以上は要予約)今回は精進料理を頂きました。
まずは、お抹茶を頂いて、法話を聞きながら沙羅の花を観賞しました。お庭や沙羅双樹の花の説明はもちろん、仏教の教えなど肩の凝らない楽しいお話です。説法中は、みなさん静かに耳を傾けるので、のんびりお花を眺めることができます。お話は20分程度です。
沙羅双樹は、お釈迦様が入定(にゅうじょう)されたとき、いっせいに花が開きその死を悲しんだといわれる仏教にゆかりの深い花です。インドと日本の沙羅双樹は種類が違うそうですが、椿に似た五弁の花は、朝に咲き夕に散り行く1日花で、はかなさの象徴として平家物語にも登場します。
庭の真ん中には、以前は、樹齢350年ほどの沙羅の古木がありました。それが数年前に枯れて幹が残っていた【前ぶろぐ】のですが・・・それも、根が腐ってしまい昨年、撤去されたそうです。ちょっと残念(><。)
今年は、例年になく花の開花が遅くまで続き、月末でも十分見頃でした。ただ、庭の左側の大きめの木が枯れて代わりの木が植えられていたり、花が小さめだったりして、全体的に少し空いた感じというか、すっきり感があります。毎年訪ねるたびに、若木か育っていたり、落ちた花の数が多かったり、少なかったり・・・自分だけが感じる少しの変化がとても楽しくて、つい出かけてしまいます。ただ、梅雨時と重なってしまうので、ついつい行きそびれてしまう年もあります。今年は久しぶりに出かけました。3年ぶり?
お庭を楽しんでいると、食事の案内がありますので、場所を本堂奥に移して、精進料理を頂きます。(阿じろさんのお料理です)まずは、印象的なじゃがいもで作った沙羅の花が添えられた一皿が運ばれてきます。皿の花?(^m^)
小松菜の胡麻和え、賀茂ナスの田楽、胡麻豆腐、ピーナツの紫蘇巻・・・
湯葉の煮物、味噌汁、ひじきのつくだに、ごはん、香もの・・・
素材の味を生かした薄味で、ゆっくりかみしめて、おいしく頂きました。(^人^)寺内での食事ですけど、ビールなどもいただけます。
食事場所からも沙羅の花を眺めることができます。(席によります)
妙心寺塔頭 東林院「沙羅の花を愛でる会」
お抹茶付:1,580円 お抹茶と精進料理付:5,570円 拝観のみは不可
日時:2013年6月15日~30日 9:30~16:00 所要時間40~60分
2010 2009(小豆粥で初春を祝う会) 2008 2007
妙心寺 http://www.myoshinji.or.jp/ 参拝者用無料駐車場あり
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます