先日(28日)、奈良の正倉院展【前ブログ】へ出かけました。そのついでに「吉城園(よしきえん)」へ寄ってきました。
吉城園のある場所は、その昔、興福寺の子院の摩尼珠院(まにしゅいん)があったところとされています。明治になって民間の所有となり、大正8年には現在の建物と庭園がつくられた後、奈良県の所有となり、平成元年に開園しました。
園内は池の庭、苔の庭、茶花の庭があります。池の庭は、江戸時代からの地形の起伏、曲線を巧みに取り入れ、建物と一体になるように作られています。こちらの茶室のガラスは手打ちガラスが使われていて、凸凹していて波打っているように見えます。
紅葉は、京都よりは進んでいるように思いました。最近、朝晩冷えているので、これからぐっと進むでしょうね。
高台に四阿(あずまや)があります。まじくんは、そこで茶室の絵を描きました。先日の清水寺【前ブログ】に続き、相変わらず、お日さま描いてます・・・。
苔の庭は、前面が杉苔に覆われた庭園で、茅葺の離れ茶室があります。地下水脈が園内を流れているといわれ、杉苔の生育に適しているそうです。
茶花の庭は、茶席に添える季節感のある草花が植えられています。今の季節は、ホトトギスや藤袴がきれいに咲いています。
なお、ここは、前回ご紹介した依水園【前ブログ】に隣接しています。拝観料が依水園(650円)、吉城園(250円)と大きく違いますが・・・見ごたえの差だと思えば納得です。ただ、吉城園の苔の庭は珍しく、秋もいいですが、新緑の頃にも見てみたいと思いました。
なお、吉城園からも、東大寺【前ブログ】の鴟尾(しび:屋根の金色の飾り)が見えます。(写真クリックで拡大します)