昨日、東福寺へ出かけました。紅葉のピークも過ぎているので、少しは静かになったかな?と、思いましたが・・・まだまだ。でも、まぁ今週末で落ち着くでしょう・・・。詳細は前日ぶろぐにて。
続いて、人だらけの東福寺山内の中でも、静かに紅葉を楽しめる東福寺の塔頭をご紹介します。
まずは、東大路側(北)から東福寺へ行った場合・・・退耕庵の前の道の左角に「盛光院(じょうこういん)」があります。(後述の地図参照)盛光院は、東福寺第十世の佛印禅師(ぶっちんぜんじ)が、開山されたお寺です。佛印禅師は、大分県にもたくさんのお寺を建立されましたが、現在は13ヶ寺の末寺があるそうです。
山門をくぐり、招竹堂とかかれた門の前では、先の住職の奥様がお気にりだったタヌキさんが出迎えてくれます。(^^)ほかにも境内にはタヌキ像がいっぱい。ここは、ペットの供養もされているようです。
本堂の前には小さな池があり、ここには、大きなカエルさんが・・・。
紅葉は、ピークは過ぎていますが、見頃でした。
本堂には、ご本尊の白衣観音坐像や佛印禅師坐像が安置されています。お庭を眺めながら、陽だまりの暖かい席にて最後は貸切状態で、お抹茶を頂きました。(茶席500円:拝観料込)
本堂には、この時期のみ公開されている「雲水日記」の屏風が展示されています。江戸時代に記されたものを屏風仕立てにされたものです。まず、門を叩いて入門が許されるまでの7日間が最初の4枚に描かれています。その後は、座禅や托鉢などの修行の様子、入浴や剃髪、日常の作務、時には病気になったり、さぼったり・・・修行の様子が、厳しくもユーモラスに描かれています。(許可を頂いて撮影)
東福寺塔頭 盛光院 http://www15.ocn.ne.jp/~otera/
紅葉の時期のみ特別公開(お抹茶付500円)しています。(今年は11月前半あたりから、ご住職の気が向いた時までらしいです。(^^;)*公開しているときは案内板が出ています。
続いて「東光寺(とうこうじ)」です。人で賑やかな東福寺の日下門の前を通り過ぎて西へ歩くと、歩く人もまばらになり・・・山門の前の「茶」の旗が目印です。(11月のみ公開しています)
東光寺は、東福寺第七世の大智海禅師による開創のお寺です。創建時は現在地よりも少し北の地にあることが絵図にて確認されているそうです。 一時期には衰退しますが、中興開山である古林智教禅師によって寺域が復興しています。
山門をくぐると本堂、その右手(北)に、大きなかりんの木があり、毎年大きな実をつけます。実はジャムにしたり、入浴の際に入れたりされるそうで・・・いいですねぇ。(^^)
入口の小さな銅鑼を鳴らすと、お寺の方が出迎えてくれます。(鳴らさなくても気配で出てこられましたが・・・)靴を脱いで、本堂に上がると美しい紅葉と日に照らされた廊下が・・・。仏間には本尊文殊菩薩像、開山の大智海禅師像、中興開山である古林智教禅師像が左右に配されています。実は、この景色に気をとられて参拝を忘れました。(^^;)次回は必ずお参りしなくては・・・。
お好きな席にどうぞ・・・と、貸切状態。(^^)運ばれてきたお茶は・・・桃色の古袱紗(こぶくさ)に載せられたお抹茶、桃色のらくがんに金平糖、敷紙も濃いピンク~。なんだかお姫様の茶席みたいで、かわいくて、うれしかったです。
しかも、この眺めを独り占め・・・。方丈の南面・東面を取り囲むように苔に覆われた枯山水の庭園があります。紅葉がちょうど見頃でした。
東福寺塔頭 東光寺 http://kyototokoji.web.fc2.com/
11月のみ拝観できます。(お抹茶付500円)*法要のため休みもあります。
東福寺 http://www.tofukuji.jp/ 紅葉シーズンは一般車両の進入、駐車場利用ができません。
地図クリックで拡大:今回ご紹介したのは黄色く囲んだ寺院です。それ以外に紅葉の季節に公開されていて、過去にご紹介した寺院を丸く囲んでおきました。
なお、今回の2ヶ寺の他に紅葉時のおすすめは光明院(通年公開)です。最近は人が多いですけど・・・。【前ぶろぐ】
【おまけ】京都で、あちこちでお抹茶を頂いていますが・・・お抹茶そのものがおいしい!と感じるのはわずかで、それ以外は雰囲気というか時間を楽しむものだと思っております。お抹茶は、心を込めて点てるとおいしくなるし、心を落ち着けて飲むとおいしく感じますね~。