先日、高雄、槇尾へ出かけました。嵐山から北に向い、清滝川に沿って南から、高雄(たかお)槇尾(まきのお)、栂尾(とがのを)と連なる3つの小峰を三尾(さんび)と称し、京都の紅葉の名所のひとつです。紅葉が美しい・・・って事は、新緑も美しいのです。(^^)平安時代から仏教の修行場とされるこの場所は、それぞれの山腹に、神護寺(じんごじ)、西明寺(さいみょうじ)、高山寺(こうさんじ)があります。
この日は、槇尾の西明寺を訪ねました。西明寺は、天長年間(824~834)に空海(弘法大師)の高弟 智泉大徳が神護寺の別院として創建したと伝えられています。正応3年(1290)には、神護寺より独立しましたが荒廃、再興を繰り返し、現在の本堂と表門は、元禄13年(1700)に5代将軍綱吉の母、桂昌院の寄進により再建されたものです。今の季節は訪ねる人も少なく参拝も自由にできます。(本堂は閉まっています)
ここは「見下げても見上げてもよし槇尾山」といわれる場所です。見上げると山腹の満開のレンゲツツジ(あ、撮り忘れた・・・)、見下ろすと清滝川の流れ・・・。
河原に下りて景色を楽しむこともできます。紅葉の季節はお弁当を広げるハイカーなどで賑っていますが、この日は貸切状態でした。(^0^)*左下写真をクリックで拡大すると山腹にミツバツツジが咲いているのがわかります。
この木↓の幹のくぼみには、スミレの花が咲いています。川端康成の小説「古都」の冒頭に、庭にあるもみじの幹のくぼみに咲くスミレの花が出てきますが、こんな感じなのかな?小説の中の庭のもみじは、主人公の千恵子の腰回りより太い幹と書いてありますが、こちらのもみじの幹は、太もも(^^;)より少し太いくらいです。
ちなみに「古都」は、呉服問屋の京娘と北山杉の村娘のお話で、京都のあちこちの名所がでてきます。葵祭が過ぎた頃、京娘の八重子が、友人と高雄の青もみじを見に行った先で、自分によく似た村娘の苗子を見かけます。(実は二人は双子でした)そして、祇園祭の夜に、ばったり出会う・・・続きは本を読んでね。(^^;)
・・・槇尾から少し南へ歩き「高雄観光ホテル」へ寄りました。
清滝川の川床で「花の香膳」を頂きました。お昼時間を少し過ぎていたので、こちらも、ほぼ貸切状態。(^^)v
この日は、吹く風も心地よく、リフレッシュできました。
高雄観光ホテル http://www17.ocn.ne.jp/~kyotakao/
紅葉の三尾はよくご紹介しています。昨年は、紅葉が色づき始めた頃にご紹介しています。【2012/11/7ぶろぐ】
食べてたような(・・?