生もとのどぶ の ミラクルな飲み方

「ビールを温めるなんて、そこまでお燗に飢えてるの？　カワイソウ」

　・・・と言われようが。

「日本酒とビールをブレンド？！　頭オカシインジャナイノ」　

・・・と言われようが。

「こんな美味しいお酒を？　モッタイナイ」

・・・と言われようが。


この一本だけは、好きなようにやらせてください(>_<)！！



10月にもチラっと書いたように、日本からの友達が、我らの大好きな酒屋さんにアドバイスを貰って、
生もとのどぶ　を持ってきてくれたのだ。

自分が　「とりあえずなんとか日本酒にありつけているのを知っている」　からこそ
贈ってくれたこの一本に込められたメッセージは、明確　。

このお酒と、美味しいアメリカ地ビールのブレンドを体験してみては？！

なんと遊び心満載な！！
アメリカの地ビールは、日本のよくあるビールと全然違う。
常温でも、温めてもイケルものが、普通に手に入るのだ。

だから　今しかできないブレンドを、今楽しむべし！

かくして、この4合瓶、720mlという貴重な1本で、人生初のワクワク大挑戦が始まる。


まず。
やっぱり最初は無難そうな 黒系ビール かなぁ。
　
こうやって並べてみると、なんと賑やかな（笑）。

いきなり最初から徳利にブレンドしてしまうと、失敗した時に勿体無いので、バラバラに。
徳利には温めたどぶ。
グラスには常温のビール。

混ぜる順番は、やっぱり温度の高いどぶが先で、後からビールかなぁ。
「お猪口に、まずはどぶを半分・・・その後にビールを・・・」　と、少しずつ。

混ぜる瞬間　しゅわわわわ～～　って音が立つのが、ソレっぽくて楽しい（笑）。

「最初はどぶを多めに・・・ありゃりゃ、ビールの味を打ち消しちゃって、どぶの味しかしない・・・」
「もうちょっとビールとのブレンドらしさを出すには、ちょうど半分ずつくらいが良いかな～～」
「あ、今度はビールの方が勝っちゃった。なんか、しゃびしゃびしちゃう。」
「うーん、どぶをもうちょっと注ぐかな。」

などなど・・・た・・・楽しい！！


こうして、色んな黒系の地ビールと合わせてみた。
　
写真は前回流用だけど、特に今まで温めても美味しいなと思った2つももちろん。
LION STOUT　と　STONE　Imperial Russian Stout　

飲んでいると、どぶって案外甘いことに気付く。
ただ甘いのではなくて、お米の旨味成分の味を、改めて感じたというか。

この2本も、それなりに濃くて甘い方だと思うのだけど、
ブレンドの割合が上手くいかないと、混ぜたビールを打ち消しちゃうくらい旨味のりのりなどぶ。
逆にビールがちょっと多いと、今度はしゃびしゃびした印象になっちゃって、なかなか難しい～。


でも！
そんな「どぶ」と、互角にいけるんじゃない？！　と思うもの発見！
　
LAGUNITAS という地ビールで、麦茶色、黒系ではない。（右の小さいのがブレンド後の色）

特徴として、 エール　で　濃いめ　で　ホップの苦味あり　かつ
まろやかアロマ系　の味わい、っていうのが一番ポイントなのかも。

ここの地ビールは、どの種類も、ホップの「苦味」と「まろやかアロマ風味」のバランスが良いのだ。
他にも２～３種類合わせてみて思ったけど、やっぱり合う。


ふしぎ～。
アロマ系の味わいは特徴的だから、どぶとはケンカしちゃうかな、と思ったけど、
こんなお米の旨味合うんだなぁ～。

しかも、量にも左右されない。
どぶが多くても、ちゃんとこのアロマっぽさがふんわり香ってくるし、
ビールが多くても、お米の旨味が味わえるのだ。

4合瓶っていう少ない量で、これが分かったのは嬉しい♪



日本に帰ってからもやるか？！・・・と言われれば。。。
うーん（苦笑）。
もし、美味しい地ビールが簡単に手に入ればなぁ。もっと遊べるかもしれないけど。

というワケで、まさに　“今しかできない実験”　でした～。


ただ、、、決してアサヒとかキリンとかサッポロとかでは実験できません。
というか、オススメしません。