「 三発だけの花火があがった 」
昨日は久し振りに「うな重」を食べた。土用の丑の日と言うこともあるが、近所のローソンの
店長さんへのお返しと言うこともある。
昔からその店長さんは、私の展覧会の度に花など持って来て呉れるので、今度は私が売り上げに
協力出来たらと予約をしたというわけだ。ニッコリ喜ばれるとこちらも嬉しくなるものだ。
ウナギに特別な思い入れもないし、時折スーパーの切り身になったカバ焼きを食べる位だ。
大分前に雅ちゃん由美ちゃん夫婦に連れて行って貰った「うな若」の(ひつまぶし)が美味しかった
のを思い出す。
あまりこれと言って美味いものには執着はない方だが、それでも末広のすき焼き、銀座天国の大きな餃子、
銀座の吉兆の茶碗蒸し、昔友人のお父さんに連れて行って貰った神田の老舗天ぷら屋のカウンターで食べ
たやつ、本場で食べたほうとううどん、松島で食べたカキの炭火焼き、茅ヶ崎ではサッポロ軒の先々代の
味噌ラーメン、子供の頃、疎開先で町内の餅つき会で出来るのを待って外で食べた納豆もち、これ等が
印象に残る私の美味いものだろうか。
もちろん食べ歩きなどとは無縁だから、いろいろあるのだろうがあまたの世間の美味いものをほとんど
知らないわけだが、あまりそれへの欲望はない。
奥さんが笑顔で三度三度作ってくれる食事で私は十分である。
「これは00カロリーもある」「これは塩分が多いかな」等という講釈の一言二言が無ければもっと
良いのだが…。
冬は湯豆腐、夏はソーメン,それに冬にはいや夏でもコロッケと一杯の辛口のお酒があれば、生きていて
良かったと思うほどの安上がりな人間です。