足跡(Footprints) より : 作者 マーガレット・F・パワーズ
ある夜、彼は夢を見た。それは主とともに海岸を歩いている夢だった。その時彼の人生が走馬灯のように空を横切った。
その場面場面で彼は砂浜に二組の足跡があることに気がついた。ひとつは主のもの、そしてもうひとつは自分のものであった。
そして最後のシーンが現れた時、彼は砂浜の足跡を振り返って見た。すると彼が歩んできた今までの道の多くの時に、
たったひとつの足跡しかないことに気がついた。そしてそれはまた彼の人生で最も困難で悲しみに打ちひしがれている
ときのものであることに気づかされた。
彼はこのことでひどく悩み、主に尋ねた。「主よ、かつて私があなたに従うと決心した時、あなたはどんな時も
私とともに歩んでくださると約束されたではありませんか。でも私の人生で最も苦しかった時、
ひとつの足跡しかありません。私が最もあなたを必要としていた時、どうしてあなたは私を置き去りにされたのですか?
私には理解できません。」
主は答えられた。「私の高価で尊い子よ、私はあなたを愛している。決して見捨てたりはしない。
あなたが試練や苦しみの中にあった時、たった一組しか足跡がなかったのは私があなたを携え歩いていたからです。」
「 … 。あなたの神、主ご自身が、あなたとともに進まれるからだ。主はあなたを見放さず、あなたを見捨てない。」申命記 31:6
「… 。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」 マタイ 28:20