「 悪を行う者に対して腹を立てるな。不正を行う者に対してねたみを起こすな。」
詩編 37編 1節
腹を立てるなと言っていますが、その理由は二つあります。
一つは、彼らは草のようにたちまちしおれ、枯れるからです。
神にお任せしておけば、必ずしおれていくのだから、ということです。
もう一つは、「怒ることをやめ、憤りを捨てよ。腹を立てるな。それはただ悪への道だ」というのです。
腹を立てることは、悪をもって悪に答えようとすることであり、
そこから惨めな自分自身の悪がゾロゾロ出てくるというわけです。
まず知らなければならないのは、腹を立て、妬みを起こすことの裏にあるものは、「恐れ」があるのです。
腹を立てる代わりに、私たちはどうしたらよいのでしょうか。本当の自由人はまず神を第一として、
愛する、仕える、清く生きるという原則に徹するという人です。
そして腹を立てるという消極的な生き方をかなぐり捨てて、その原則に基づき、祈ったり、
親切を尽くしたりする、積極的な実行に生きる人だと思います。
箴言
24:19 悪を行う者に対して腹を立てるな。悪者に対してねたみを起こすな。
24:20 悪い者には良い終わりがなく、悪者のともしびは消えるから。
24:21 わが子よ。【主】と王とを恐れよ。そむく者たちと交わってはならない。
24:22 たちまち彼らに災難が起こるからだ。このふたりから来る滅びをだれが知りえようか。