近代的な主体は、「意志」という力を前提としており、人が自分の行為について「責任」をとらされることがあるのは、その人が「意志」にもとづいて行為したからであると考えられている。
しかし、依存症の数々の事例において見出されるのは、「薬をやめたいのなら、自分の意志の力で努力してやめればよいではないか。それができないのなら自己責任である」といった近代的主体を前提とする考えだけでは、依存症の回復が難しくなるばかりか、当事者を余計に追い詰めてしまうということである。
日時
2022年2月27日(日)14:00〜16:00
場所
NPO法人ガジュマルの船事務所およびオンライン(zoom)