実は半年ほど考えてきたことなのですが、12月から新しく担当になった分野を中心に、3年先からの
バックキャスティングのアプローチで、計画表にしたいなあと思っています。
(本当は2050年からとか2025年からにしたいのですが、そちらは政府や科学者や経営者さんにおまかせして、とりあえずは身の丈を考えて、「3年」で(^^;)
バックキャスティングとは、将来時点(今回は3年後の2013年)をスタートポイントとし、現在を終点としてそこに向かって思考を逆に辿ります。
まず長期の目標(あるべき姿)をきめて、その目標達成のために今から必要なアクションを具体化していくというやり方です。
バックキャスティングのアプローチは1990年代から今日に至るまで、欧州を中心に、地球環境保全計画、交通・エネルギーの広域的ビジョンの形成、地球温暖化緩和政策立案等、国家レベルの政策立案等に広く適用されてきています。
また、近年、我が国においてもバックキャスティング・アプローチが、長期の国家政策立案に適用される事例が登場、企業でも多く採用されています。
私自身は枝廣淳子氏の「自分マネジメント」の本で、このバックキャスティングを個人レベルで採用できるように著書でわかりやすく解説してくださっていたので、自分のささやかな目標に採用、地味~に、水面下で続けてみました。
すると驚くほど目標に到達する確率が高くなり、また挫折する確率は低くなりました。
「だったら仕事でも使えばいいじゃん」と思ったのです。
ところで、先日ご紹介した
佐々木 常夫氏の著作「部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~の中に
「在任中に何を為すかを決めて、目標を設定し、具体的なアクションプランをたてよ」とあります。
同書の中に、バックキャスティングという言葉は一言も出てきませんがが、佐々木常夫氏の著作を読むと、佐々木氏がバックキャスティングの手法を非常に早い時期の取り入れ、目標設定を先にして、そこへの最短距離を考えぬくことで大きな成果をあげてきたことがわかります。