珍しく義兄が現れたらしい。嫁さんの所に。
今の状況を慮って、何か力になれるなら…
と言ってくれた。
姉貴はいい旦那さんを掴んだ。
昔から、義兄は僕を何かと可愛がり、
実の弟以上に思って力を貸そうとしてくれる。
有り難い。
ある組織で心身を壊された時も、
最後まで奔走して僕を生かそうとしてくれた人。
有り難いが、甘える訳にはいかぬ。
貴方と同じく僕はもうアスリートなんだ。
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眠れやしない
明日、いや今日か、
県下一の病院で最終検査を受け
某かの結論を突き付けられる。
まな板の上の鯉だとは理解してるのに、
どうにも落ち着かない。
布団に入っても苦痛なだけで
休める状態じゃない。
一度は再起を諦めたぐらいなのに
いつからこんなに臆病になったんだ。
一縷の望みが捨て切れないからか。
最悪の事態だけはどうしても回避したいのだ。
今までの人生で、贅 . . . 本文を読む