survival

戦い戦いと自分に言い聞かせてきたけれど
自分が思うよりもこれからの戦いは熾烈で、過酷だと感じた。

他者を打ち倒し、自分自身に打ち勝ち、
抱える爆弾を鎮静化させつつ、誤魔化しつつ結果を出さねばならぬ。

いつ動けなくなるかという重篤な性質を持つ、
陰険で陰湿な脅迫めいた爆弾を背中に背負って、
導火線の様子を見計りながら、120%の力を如何にして発揮するか。
ヒリヒリした、油断ならない戦い方をしなければならない。

家族に報いる事も不可欠で、
競技に生き、競技に死ぬとしても
支えてくれた人たちをさて置いて自分勝手に生きる事は出来ん。

戦う事は実は容易い。
支えがなくても、孤独でも、戦う事は可能だ。

況してや
傷付いてくたばって、終えてしまう事などもっと容易い。
辞めてしまう事、諦めてしまう事ほど簡単な道はない。


戦いの途上、そして先にあるもの。

それは「生き残り続ける事」だ。

奇しくも親友が僕に以前話した事。
その意味が今更漸く理解出来た。

普段ニヤニヤして愉楽の中で生きてるクセに、あの男はいつも勘所で
細い目を鋭く尖らせて僕に最も重要なキーワードを与えてくれる。

生き残る事、一番大変だな。
確かに、最後まで生き残れば最強だ。