先人が残した大切な教訓を、慰め言葉に使ってはいけない。
「努力は裏切らない」
そう口にしながら、
練習場でただ闇雲にクラブを振り続ける人たちを
ウンザリする程、見てきた。
僕は、それだけは違うと思う。
「努力は裏切らない」という言葉…
きっと文頭にはこの文言が隠れている筈だ。
「貴方が、努力というものを裏切らなければ」
努力って何だろう。
他人が書き起こしたテキストに従う事?
誰かに決められたルーチンを規則正しくこなす事?
実績ある選手の練習をただ真似る事?
身体をクタクタになるまで苛める事?
違うと僕は思う。
心底思う。
努力とは、オリジナルのもの。
試行錯誤し、創意工夫し、
悩み苦しみ頭を身体心をフル稼働し、
ゴールや正解を自分で決めたりせず、
挑み続ける覚悟の下に
自分が編み出すものじゃないか。
当然、一朝一夕になんて行く訳ない。
結果は、その努力の過程について回るただの副産物に過ぎない。