クリスマスとかいう、例年全く何の変哲もない日。
しかし今日、このタイミングで、今この夢を見るか?という夢を、浅い眠りの中で見た。
ずっと心の中にあった、自分の中の闇となった記憶。
もう何年経ったか、今ではもうそれを数える事も止めた、そんな過去の記憶。
大好きだった人、そして大嫌いになって決別した人との記憶。
もう二度と会う事もないし、会う事も出来なくなった人の記憶。
ここのところ、得も言われぬ孤独感と喪失感、どこか思春期の頃のそれと似た感じに苛まれていた。
どうやらこれまでの自分は死に、これから見た事もない自分の世界が始まる事への、
戸惑いと恐怖、そして少しの期待がそうさせているのだろうという事を、なんとなく理解している。
そんな中で、自分の過去の記憶にも変化が起きてきているのかも知れない。
過去は過去、思い出は思い出。
そう思っていたし、それで割り切れていると思っていたけど、そうじゃなかったようだ。
自分の性格や性質を超えた何かが、今この段階で記憶の棚卸を始めるかのように、
まるで大掃除でもするかのように、俄かに慌ただしくなってきた。
きっと、ずっと持ち続けてきた記憶、心の闇となってしまったその記憶を
完全に過去へと放出しようとしているのだろう。
もう、これからの自分の世界に、それらは必要ないのだと知っているのだろう。
感情の上ではその思い出を忘れまいと固執していたとしても、自分の魂には逆らえないように出来ているのかも知れない。
とても、切ないけれど
夢の中で、あの頃と変わらぬ温度であの人と接する自分がいて。
だけど覚めた時に思い知る。
あの頃のように恋を楽しむ時間は、思い出の中でも、もう終わったんだと。
鼻の奥にジンと詰まり、沁みる寂寥感がそう思い知らせてくる。
自分を責めて生きてきた自覚もない。
長い間その記憶に苦しんだつもりもない。
どこかで、その大好きで大嫌いな人を、ずっと忘れないと決めていたかも知れない。
だけど、他ならぬ自分自身が今日、こうして「スイッチを切ろう」と諭してきた。
「本当の過去にしてしまおう」と諭してきた。
それはとても優しく、まるで親が子を窘めるような、声にならない声だった。
大人になる時、誰かと別れる時、苦い成長を遂げた時
いつだってこの鼻の奥にくる、ジンとした、ツンとした、表現に困る「薬」を飲んできたな。
いつまでも抱いてちゃダメなんだろう。こんな思い出。
今とこれからを生きる事、それはこういう事なんだろう。
今日、長かったそれを手放した。
僕の意思とは無関係に、だけど僕の魂がそれを選んだんだろう。
いや、それだけではないのかも知れない。
あの世とかオカルトとかは興味がないけれど、僕だけの意思ではなかったんだろうか。
もういいかな、もう許してあげる。
いつも、何でも僕のせいにしていた、ワガママなあの人の声が聞こえた。
気がする。
ありがとう、僕はもう進みます。
何も今日という日に出てこなくてもいいけどね(苦笑)
本当の過去へ、さよなら。
しかし今日、このタイミングで、今この夢を見るか?という夢を、浅い眠りの中で見た。
ずっと心の中にあった、自分の中の闇となった記憶。
もう何年経ったか、今ではもうそれを数える事も止めた、そんな過去の記憶。
大好きだった人、そして大嫌いになって決別した人との記憶。
もう二度と会う事もないし、会う事も出来なくなった人の記憶。
ここのところ、得も言われぬ孤独感と喪失感、どこか思春期の頃のそれと似た感じに苛まれていた。
どうやらこれまでの自分は死に、これから見た事もない自分の世界が始まる事への、
戸惑いと恐怖、そして少しの期待がそうさせているのだろうという事を、なんとなく理解している。
そんな中で、自分の過去の記憶にも変化が起きてきているのかも知れない。
過去は過去、思い出は思い出。
そう思っていたし、それで割り切れていると思っていたけど、そうじゃなかったようだ。
自分の性格や性質を超えた何かが、今この段階で記憶の棚卸を始めるかのように、
まるで大掃除でもするかのように、俄かに慌ただしくなってきた。
きっと、ずっと持ち続けてきた記憶、心の闇となってしまったその記憶を
完全に過去へと放出しようとしているのだろう。
もう、これからの自分の世界に、それらは必要ないのだと知っているのだろう。
感情の上ではその思い出を忘れまいと固執していたとしても、自分の魂には逆らえないように出来ているのかも知れない。
とても、切ないけれど
夢の中で、あの頃と変わらぬ温度であの人と接する自分がいて。
だけど覚めた時に思い知る。
あの頃のように恋を楽しむ時間は、思い出の中でも、もう終わったんだと。
鼻の奥にジンと詰まり、沁みる寂寥感がそう思い知らせてくる。
自分を責めて生きてきた自覚もない。
長い間その記憶に苦しんだつもりもない。
どこかで、その大好きで大嫌いな人を、ずっと忘れないと決めていたかも知れない。
だけど、他ならぬ自分自身が今日、こうして「スイッチを切ろう」と諭してきた。
「本当の過去にしてしまおう」と諭してきた。
それはとても優しく、まるで親が子を窘めるような、声にならない声だった。
大人になる時、誰かと別れる時、苦い成長を遂げた時
いつだってこの鼻の奥にくる、ジンとした、ツンとした、表現に困る「薬」を飲んできたな。
いつまでも抱いてちゃダメなんだろう。こんな思い出。
今とこれからを生きる事、それはこういう事なんだろう。
今日、長かったそれを手放した。
僕の意思とは無関係に、だけど僕の魂がそれを選んだんだろう。
いや、それだけではないのかも知れない。
あの世とかオカルトとかは興味がないけれど、僕だけの意思ではなかったんだろうか。
もういいかな、もう許してあげる。
いつも、何でも僕のせいにしていた、ワガママなあの人の声が聞こえた。
気がする。
ありがとう、僕はもう進みます。
何も今日という日に出てこなくてもいいけどね(苦笑)
本当の過去へ、さよなら。