「遠・険・難」

忙しいとかいうレベルではない日々。

ただでさえ激務に加え、資格を得る為の学校へ通う事になった。
経済的な理由から、特待生での入学を狙う。

勿論、奨学金は活用するが、出費は最小限に抑えたい。
独立出来る頃に綺麗な身体でいたいのもあるが、
金は１銭でも多く手元に残る方が良い。

しかしおいそれと特待生などになれるはずもない。
センター試験に匹敵するという問題をこの歳で８割５分の点数で
クリアせねばならないという無茶ブリ。
しかしそれが実現出来れば大幅に学費が削減出来る。
チャレンジしないのは俺のモットーに反する。
という事で必死こいて走り回ったり悩み狂ったり勉強したりの毎日で、
更に職場の大戦力が無期限の戦線離脱、無体なボケ老人患者の傍若無人…
まぁ目が回る。食事休憩が休憩にならない。

いつかなんとかなるだろう。
そんなセリフは、間違っても吐けない・吐きたくもない生活で
テメェ自身がなんとかしなきゃ、なんともなる訳ねぇだろう、
というのが専ら最近の口癖になっている。


僕が目的と設定した場所は
遠く、険しく、果てしなく困難だ。

ドラコンでチャンピオンになるのも超困難な事だけど、
それとはまた違ったニュアンスで苦しい毎日。

強いられた道じゃない。
自分でガッと身体ごと突っ込んだ道。
艱難辛苦、疲労困憊、紆余曲折の繰り返し。
だけど必ずゴールがある事。
それだけはドラコンとは違う事実だ。
やるしかない、この一言。これに尽きる。

しかし頭が想像を超えて錆びている。
大得意だった現国ですら、読めても書けない漢字に目をパチクリさせちまう。
長文なんてザッと流してればスラスラ答えられていた設問も、
読んでる途中で自分に嫌気が差すくらいに堕ちてる、落ちてる読解力。

身体も頭も精神も、鍛えなきゃ、使い続けなきゃ、
すぐに錆びてしまうものなんだろうと再認識。

しかし・・・

何が辛いって、勉強も仕事もバリバリやってやるけれど
とにかくヘルニアの野郎が常に仕掛けてきやがるので
これからの遠距離移動も、大きな懸念事項として畳みかけてくる。


遠い
険しい
難しい

でも
３年後にこの身体が今の身体ではなくなっていても
クリアしたら思いっきり雄叫びを挙げてやろうと思う。