不言

ここしばらく、また睡眠障害が出てる。
障害って言うと、さも病気って感じに聞こえてものスゲェ嫌だけど
原因はハッキリしている。


毎日色々あるものの、押しなべて順調と言える。
僕の人生では珍しいくらいの周波数で物事がジワリジワリ進んでいる。

先々への不安や、未経験の事にチャレンジする緊張感。
勿論試合の事もあるし、相変わらず目まぐるしい人間関係にも頭を悩ませてる。

でもそんなもんは今までもこれからもずっとあるモノで、
この歳になってようやく「考えるのがメンドクサイ」という境地に立ちつつある。


たった一つ、あんな言葉を吐くのではなかった、という
ガキっぽい後悔の念がずっとこの頭を支配している。

胸が閊える。何故自分はあんな言葉を、という自分への残念さ。
クソ、クソ、と目を瞑りたくなる悶絶感。
これこそ、後の祭りという話なのに。
分かっているけど、どうしようもない事だからこそ、心が薄暗くなる。


衝動的に何かを口から発するとロクな事がない。
元々口下手な自分なら尚更だ。

ずっとずっとこのままでいる訳もないだろうが、どうにもこうにも苦しい。
自分の吐いたたった一言の言葉に、嫌気が差す毎日。

きっともうあんなシーンもないだろう。
だけどせめて、もう僕は自分の感情を今後一切封印しようと思う。
勿論、そんな事は人間に１００％出来る筈がないのも分かってる。
だから、この感情から来る言葉を封じる。

自分の本意には反するが、余計な言動はもう控える。
何があっても。

こんな思いをするのは、イヤだから。