四方八方見る前に

自分が大人になっていく道すがら、大人が大人でなかったという事実を如実に知った。


努力の意味も知らぬまま、子供にただ「努力」というセリフを投げ付ける大人。

自分は漫然と生きてきたくせに、他人には一生懸命生きろと強いる大人。

何一つ成功も得ぬまま、成功者の論を借りて熱弁を振るう大人。

ロクに勉強もしなかったクセに、ただテキストを眼前に押し付けてがなり立てる大人。

時代と国のせいにして、錆びた歯車以下の働きしかしない大人。

お金が全てじゃないんだよ！と謳っておきながら、居酒屋で薄給を嘆く大人。

都合の良い時だけ「他人と比べるな！」と吠えてはいるが、いつもビクビク周囲の顔色を見る大人。

偉そうに子育てを語っておきながら、子供から忌み嫌われている大人。


どうして、出来もしない事をエラそうに語れるんだろう？

何故そこまで、言行不一致で恥ずかしげもなく生きていられるんだろう？

前後上下左右ばかりを気にして、自分の中心ど真ん中から目を背けて生きて、
それで何をそんなにエラそうに大声で正当化してるんだろう？

生殖機能が付いてんだから、やる事やれば子供は出来る。
それがエライと勘違いしてるのか知らんが、まず駐車場で走り回る子供の身を案じてやれや。

何が大人なもんか。