一刀入魂 勇往邁進

2012年4月デビュー
2015年5月初勝利&再起不能
2019年、人生本番開始(笑)

ご挨拶&回顧録

2012-11-25 23:33:43 | 自己紹介
ブログ始めます。

4年程前まではやってたんですが、どうもイマイチ要領を得ず、
それと内容が愚痴っぽくなってしまって、読む人も書いてる僕も
楽しめそうになくなったのでやめてました(^_^;)

今は違います。

4年前と何が違うのか・・・
ちょっと長くなりますが回顧録という事で書き留めます。


相変わらず不況という名の波に誰よりも飲み込まれたままだし、
「渡る世間は鬼ばかり」みたいなギスギスした環境の中にいて、
毎日節約ばっかり頭にあって、大きな買い物など出来ず、
乗っていたスポーツカーは経済的事情から低燃費な中古車に乗り換え、
愛する家族には心配ばかりかけてしまっている。

4年前から何一つとして、
いや、4年前たった一つのボタンを掛け違えた事から
狂ったまま変わらない歯車の中で齷齪もがいています。
奇しくも政権が変わったあの日、タイミングとしては
日本の迷走と同じく、僕もこれまで経験した事のない未曾有の
暗礁に乗り上げてしまった。


4年の歳月はあっという間に過ぎ行き、
その光陰の中にあって尚、焦るだけの自分に気付き、
正直なお話、自分はこのまま朽ちていくのだろうかと
昼間であっても真っ暗闇にいる錯覚に苛まれながら生きていました。
無力な自分、無知な自分、なんとも愚かな自分を、悔いて責めて嘆いて
生きてきました。


でもその中で僕を支えたものが、家族以外にもあった。
ボタンを掛け違えた日から2年近くが経った2010年12月のあの日。

持ちきれなくなったストレスと
やりきれなくなった焦燥感から、僕は一人になれる場所を探した。
雑踏や喧噪もない、無為とはいえどもその時間の流れを直に感じる事が出来る場所を。


中々昨今ではそんな場所もなく、どこに行っても人はいる。
そこで一人の人間として存在しながらも、最低限静かに、
そしてマイペースに行動出来る場所を、少ない僕の引出しの中から見繕って出掛けました。


ゴルフの練習場、所謂「打ちっぱなし場」です。


まだ高校生の頃だったか、父親に連れられて何度か来た事があった場所。
スポーツは好きだけどゴルフだけは全くと言っていいほどの初心者の自分が、
あの古き良き、親の庇護の下にあった時代を感じたくて無意識に選んだ場所だったのでしょうか。
病んでました、完全に。ノスタルジィです。

でも、幼い頃から馬力だけは突出したものがあった事を思い出し、
自分の内に巣食う闇を切り払うつもりで、ドライバーを目一杯振るった。
今その頃撮った動画を見ると、とても見れたものじゃないスイングで(笑)


数少なく真っ直ぐ、力強く飛んでいくボールを見つめながら、
僕はいつしか闇を切り払う為でも、ストレスを発散させる為でもなく、
唯々のめり込んでいっている自分に気付きました。


振り返ってみれば、失ったものは数知れずあり
その一つ一つが途方もなく貴重なものばかり。
消えてしまった得る筈の未来と、目の前に残った苦い現実。
そればかりを見て、眉間には悲壮な皺が刻まれたままになっていました。


僕はドライバーを振るう手を止め、考えました。

今あるもの、今自分に残ったものを見ようと。


地位も名誉も資格も称賛も、今はもう何もない。
ステータスと呼べるものが、これほどまでに絶無となる日が来るなんて
思ってもみなかったけど、事実そうなってしまっている。


でも僕には、愛する両親から貰った身体がある。
掛け替えのない友がいる。
不器用でも、必死に支えようとしてくれる妻がいる。

やれる事をやるんだ
居てくれる人を必死に守るんだ
あるものを極限まで研ぎ澄ますんだ

それでもダメなら、それはその時に悩めば良い。
まずは手持ちの武器で戦うしかないんだ。


そう考えました。


ドラコン競技の存在は知っていました。
勿論、知っていました、程度ですけれど。
ルールも知らなければ、参加資格も知らなかった。


でも直感というか、一本の細い、しかし真っ直ぐな何かが
僕の脳天から地面までを貫いた感覚に見舞われた。

これしかない、と。


スポーツは好きです。
でも今から格闘家になる?陸上選手になる?水泳選手?
どれも現実的ではありませんし、年齢制限やら何やらと暗に拒否されているようで。


そこで出会ったのが、これまで敬遠してきたといっても過言ではないゴルフ。
それもドライバーの飛距離を競う、ドラコン競技。
しかし門戸は何よりも開かれていて、実に奥深い、素晴らしい競技だと
知れば知る程に夢中になった。愛していった。

今ではもうTVなんてゴルフ番組しか見ない(笑)


2010年12月から、僕はゴルフのイロハを調べまくった。
スイング理論からギアの基礎知識、Youtubeに至ってはゴルフ関連のものは
見尽くしたといっていい。
超一流と言われるトーナメントプロや飛ばし屋の呼び声高いドラコン選手まで
あらゆるスイングを研究し、分析し、実践した。

勿論、ド素人の僕が一朝一夕にいく訳もなく
色んな部分の筋肉は肉離れを起こし、果ては肋骨の軟骨を骨折しましたが
文字通り寝食を惜しんで、コルセットを巻きながら練習しました(苦笑)



僕がこれほどまでに熱中したものは、後にも、そして先にもないでしょう。
いつしか妻も、家族もそれを共通の夢としてくれた。


2012年4月、力不足なままだとは知りながらも
友に出場を宣言し、臆病な自分の逃げ場を敢えて取っ払って、
ドラコンの大会に参加。


結果は予選敗退、フェアウェイにすら乗らず、そして270Yも飛ばず。

しかし全く負の感情は残らず、全ての物が勉強になった事が
途轍もなく愛おしく感じました。

あの日、胸に灯った一筋のか細き火は、無尽蔵の燃料を燃やして尚足りぬ炎となった。


2012年7月、僕は目標を決めて再度予選大会に参加した。
その目標とは、「必ず有効打(フェアウェイ且つ270Y以上)を放つ」事。



結果は、初めてお会いしたにも関わらず
一人打ちだった僕を不憫に思って声援を送って下さったご夫婦のパワーにも
後押しされ、284Yの有効打を記録として残す事が出来ました。

ドラコン競技の結果としては本当に残念なものでしょうけれど、
何やら胸がムズムズするほど嬉しかった。

目標を一応は果たせた事、そして練習が間違ってはいなかった事、
もう一つ、無名のドライバーでも、詰め込んだとはいえ2年足らずの練習で、
ちゃんと飛ばせた事。


上手い人からすれば「なんだそんな事・・・」でも、
思い上がった人生を歩み、そして間違い、途方に暮れていたバカな僕にとっては
宝と呼ぶに憚らない成果でした。


もう生涯ドラコンをやっていこう。
ずっと上を見続けて、スゴイ人たちと戦いたい。
いつか、いや近い将来、あの常人離れした飛距離を叩き出す選手たちと
肩を並べて立っていたい。

何があっても、笑われても、苦しくても、悔しくても良い。
僕が生きる意味はここにあったから、戦う場所はここにあるから、
僕はこれだけで、男の顔をしたまま生きていける。


苦境にあって、何もかもなくしたとしても
今自分の手の中にあるものを、見るべきです。
今やれる事を、やるべきなんです。
少なくとも人間は、空気・水・食糧以外に「夢」があれば
戦っていける生き物だと数年を掛けて、実体験で知りました。


全くの偶然で、ほんの小さな取っ掛かりで、知ったドラコン。

全てのドラコン競技に関わる方々に、そして先人達に感謝します。
僕を生かして下さってありがとうございます、と。


そんなわけで(長いわ!!)、4年前の下らない僕のブログではなく、
今日から9割9分ドラコンに特化した内容でお送り致します。

諸氏様々なご意見等御座いましょうが、何卒温かく見守ってやってはくれますまいか。

「ドラコンへの道」、始めます(*^_^*)




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2 コメント

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ありがとうございます。 (一刀)
2012-11-27 09:42:45
ここでは一刀と名乗りますね^ ^

波状攻撃みたいなえげつない時代ですが
どんな苦難をも駆け抜けた先人に対して恥ずかしくないような、
そんな生き様を貫きたいと思いますね…。

僕にはドラコンが、貴方はまた違った目標があり
共に切磋琢磨出来たら素晴らしい事ですよね。

改めまして、よろしくお願いします♪
また一緒に練習しましょう。
返信する
見つけました! (貝殻師匠。)
2012-11-27 07:42:42
ブログ開設おめでとうさん!読ませていただきました。
混沌とした時代に妥協せず,まっすぐな所は友ながら尊敬しています。一寸先は闇かどうかすらもつかめない時代ですが,ともに生き抜きましょう!
ドラコンも応援しています。また一緒に練習したいなあ。
返信する

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