カギの専門店

　古いオートバイや、中古車を買ったとき、キーが１個しかないことが、よくあります。

　そこでスペアキーを作るのですが、ホームセンターなどでは、同じブランクキーがなくて作れないなんてこともしばしば。

　そこで頼りになるのが、カギの専門店。旧車、外車など、ほとんどの車種のものが揃います。無いものは作ってくれたり、キーの無いキーシリンダーからキーを作ってくれたりできます。困っている人は行ってみてください。


　十数年ぶりで行ってみたらやっていました、"鍵のヤマト”作新学院の通りの南側の交差点の近くです。

異常に重いクラッチのベスパ

　ベスパのギアチェンジ、クラッチ操作はワイヤーを使って後ろのエンジンを動かします。そのワイヤーの調整や整備が悪いと、とても操作が重いです。

　今回修理に入ってきた車両が、とても重い状態でした。原因はワイヤーが、正規の通る位置にありませんでした。以前修理された際、誤った位置に通されたようです。正しい位置に戻して、インナーワイヤーのグリスアップをするととても軽くなりました。

　ベスパは、正しいメインテナンスで、気持ちよく使えるようになります。


　誤って表側を通されています。


　ハンドルのストッパーで強く曲げられていたワイヤー。ボデーの中を通すので、修正するのは少々手間がかかります。


　正しい位置はこちら、奥のほうです。

ベスパＶ５０Ｓリニューアル

　最近、ベスパを譲ってもらったり、家族の誰かが乗っていたのを乗り始めるという人が、多くなっています。ほとんどはＶ５０Ｓ、５０ｃｃのスモールベスパですね。

　流石に５０ｃｃではパワー不足。そこで、排気量アップによるパワーアップはいかがでしょうか？１００ｃｃくらいまでは手軽にキットを組み込むことができます。内部のギア比の関係から、お勧めは８５ｃｃ位のキットです。パワーも十分あるし、味わいのあるエンジンフィーリングが楽しめます。

　最終のＶ５０Ｓでも、１０年以上経っています。全体の点検も含めて実施するのがいいと思います。


ポリーニ８５ｃｃキット。組み込み後は、排気量にあわせて再登録が必要です。

フューエルコックは、オフに

　キックが降りなくなったという、２サイクル５０ｃｃのエンデューロバイクが持ち込まれました。確かに、キックをすると、降りたり降りなかったり。セルモーターでも回らないと言うから、ピストン周りに重大な異常発生か？

　シリンダーヘッドを外してみたら、特に異常は無さそう。手でキックを押すと、スイスイ降りるし、ピストンも何事も無く動きます。しかし、連続的にキックをおろすと、ポートからガソリンが吹き出てきました。

　もしやとキャブを外すと、ガソリンが溢れてきました。ガソリンはエアークリーナーまで溜まっていました。キャブレターがオーバーフローしていたんです。

　キャブを掃除してニードルを交換しました。止めておくときは、くれぐれも、フューエルコックをオフにするのを、忘れないようにしましょう。


　４サイクルエンジンで、ときどき、オーバーフローを起こして、オイルにガソリンが回ったという話を聞きます。
　エアークリーナーまでガソリンが溜まっていたのは、笑い話にもならない危険なことです。