オートバイ道草記

オートバイを一生の趣味とする人のために

ベスパの操作部は軽くして快適に走りましょう

2008-10-30 20:27:24 | ノンジャンル
 当店オープン当初販売したベスパです。今もエンジンは快調です。しばらく振りで点検整備に入ってきたところ驚き、スロットルグリップが鬼のように固くなって回すのが大変。良く乗ってきたなって感じでした。ヘッドライト内部のケーブルとの結合部が渋っていました。ここに給油することで軽くすることができました。

 このスロットルグリップ、左手のギアチェンジ、クラッチレバー、などベスパは手入れをしないと動きがかたくなってしまう部分がたくさんあります。逆に手入れを念入りにやるとスムースに動かせるようになります。ベスパの操作が重くて困っている方はぜひご相談ください。




 ハンドルのエンドにウィンカーの付いているビンテージシリーズ、スロットルはパイプが二重になっていて全面、面あたり。更に横方向のがたを取るために波状のスプリングが入っています。これが効いて重くなっています。このスプリングの強さを変えることによりスカスカに軽くすることが可能です。


鉄シリンダーヘッド

2008-10-21 20:20:21 | クラシック
 ’50年くらいのトライアンフのシリンダーヘッドです。流石に鉄、すごく重いです。鉄からアルミに変わってはいきますが、構造が同じで30年代から80年代迄続くのですから、いい設計のエンジンだったのですね。

 年式が違うと部品は違ってきます。でも構造が同じだと、分解したり組立するのが容易です。それにトライアンフのエンジンはシンプルなのでいじるにはとてもいいです。




組み立てるときのポイントはプッシュロッドチューブ(中央のパイプ)の上下のシールです。シールを良くするため締代の多いシールラバーを使うとはみ出してしまうし、締代が少ないとオイル洩れします。厚さを変えたりはみ出さないようリングを使ったり、組み立てるのに工夫が必要です。