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「Assumpta est Maria in coelum: Angeli gaudent, benedicunt te Dominum.」
マリアは天に昇られた。天使たちは喜び、主はあなたを称え祝福する。
本日は、8月15日の≪聖母の被昇天≫の祝日です。関町教会聖歌隊では、この祝日ミサに備えて数か月に亘って練習をしました。マリア様への祝福を表すこの歌を心をこめて奉仕出来ました。ミサの中では、終戦記念にあたり戦没者を思い祈り、さらに、主任司祭と所属信徒の洗礼名の聖人のために祈願をしました。少し時間がかかりますが、ひとりひとりの名前を聞きながら、それぞれの顔を想い浮かべつつ、お互いのために祈り合いました。とても静かな時間の流れも深い祈りの助けになりました。
この日は、日本の宣教の保護者≪聖フランシスコ・ザビエル≫が、種子島に漂着した記念の日でもあります。聖遺骨を保管する関町教会では、ミサ後、主任司祭がミニ講演会『聖フランシスコ・ザビエル』についてお話をされました。講演会の後、ザビエルが、日本に漂着してから、宣教には多くの音楽<ムジカ(無鹿と当て字に・・・)>を用いたこと、聖母被昇天の日であったことから、同時代の作曲家ジョスカン・デ・プレの聖母を称える歌を演奏したらしいと、そっと教えてくださいました。(追記:8月20日)
【聖母の被昇天】とは・・・
マリアが霊魂も肉体もともに天に上げられたという教義で、1950年11月1日に、教皇ピオ十二世(在位1939~1958)が全世界に向かって、処女聖マリアの被昇天の教義を荘厳に公布しました。・・・・中略・・・ピオ十二世は次のように宣言します、「われわれの主イエズス・キリストの権威と、使徒聖ペトロと聖パウロの権威、および私の権威により、無原罪の神の母、終生処女であるマリアがその地上の生活を終わった後、肉身と霊魂とともに天の栄光にあげられたことは、神によって啓示された真理であると宣言し、布告し、定義する」(『カトリック教会文書資料集』3903)。これは「おめでとう、恵まれたかた」(ルカ1・28)と神の使いからのあいさつを受け、神がともにおられるという恵みに満ちたものであるが故に、その生涯においてキリストと最も深く結ばれ、死後においてもキリストの復活と栄光にあずかっていることを意味します。つまりマリアは復活の恵みを受け、キリストを通しての神における人間の完成に到達したことを確信をもって宣言しているのです。・・・
聖母の被昇天への信仰は、マリアだけが特別な存在だと言い表すのではありません。キリストによる救いにあずかる人たちの象徴として、信じるすべての人たちの救いへの希望を表現するものです。ミサの集会祈願はこのことを教えます、「全能永遠の神よ、あなたは、御ひとり子の母、汚れのないおとめマリアを、からだも魂も、ともに天の栄光に上げられました。信じる民がいつも天の国を求め、聖母とともに永遠の喜びに入ることができますように」。・・・(カトリック中央協議会・広報より)