西国三十三ヵ所巡礼の旅、六角堂の次は第十九番札所・行願寺(ぎょうがんじ)です。
京都御苑の東南にある行願寺は、山号を霊麀山(れいゆうざん)という
天台宗寺院で、一般に「革堂(こうどう)」の名で親しまれています。
開基は発心の機縁となった牝鹿の皮で衣をつくり、常に身につけていたことから
革聖(かわひじり)と呼ばれていた行円上人。
寛弘元年に一条北辺堂を復興して行願寺と名付けた。
名前の由来はいっさいの人々の成仏を「ねがい、行(ぎょう)じる」という思いから。
また革聖が建てたお堂ということから通称、革堂として昔から知られる。
西国三十三所で唯一の尼寺であり、戦後 寂れた革堂を女性で初めて
天台宗最高位の大僧正になった中島湛海尼が再興した。
京都の七福神めぐりの寿老人の札所にもなっています。
西国第19番 行願寺
住所:京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町17
宗派:天台宗
本尊:千手観世音菩薩
開基:行円上人
創建:寛弘元年(1004年)
御詠歌:花を見て いまは望みも 革堂の 庭の千草も 盛りなるらん
第6回はこれで終わりです。