10月26日、奈良国立博物館で開催されている
天平文化の粋を集めた奈良・正倉院の至宝を展示する「第67回正倉院展」に
行ってきました。 今年は10月24日(土)~11月9日(月)までの17日間。
聖武天皇や東大寺ゆかりの宝物63件が出陳されています。
午前中はいつも混んでいるので、まず「ならまち」を散策しました。
猿沢の池から見える興福寺の五重塔です。
「ならまち」の「 江戸川 」でお昼を頂きました。
五重塔 (国宝)
興福寺 ・東金堂 (国宝)
人懐っこい鹿です。 少し前は中年の女性2人が写真を撮り合っている時、
手に下げたお土産の紙袋の下を噛みちぎって食べてしまいました。
幼児があげたドングリを食べています。
2時半位に行ってみると空いていて、すぐ入場できました。
ペルシャ起源とされる四弦の琵琶の「紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)」、
背面全面に紫檀の木や像牙などを組み合わせて花の文様が造られています。
「木画」とい装飾技法らしいですが、ルイ・ビトンの柄にそっくりで驚きました。
聖武天皇の所持品で薄い絹織物の袈裟「七条褐色紬袈裟(しちじょうかっしょくのつむぎのけさ)」
羊毛製フェルトの敷物「花氈(かせん)」、蛇紋岩を彫りだした「彫石尺八(ちょうせきのしゃくはち)」
華麗な象牙製ものさし「紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)」、ヤコウガイを用いた螺鈿細工が
美しい「平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)」、タヌキの毛で作った筆、
イノシシの毛の仏具「柿柄麈尾(かきえのしゅび)」、石でできた管楽器「彫石横笛
(ちょうせきのおうてき)」、「彫石尺八(ちょうせきのしゃくはち)」など古代美を観賞しました。
観賞後、お抹茶とお菓子を頂いて、会場(右)を出ると
東の空に13夜の前日のお月さまが池に映って綺麗でした。