
教育のために孤軍奮闘する母の期待が手にあまる。
菜食主義で酒には口もつけない新入社員チュフン、
会社勤めは容易ではない。
家族と離れて単身で暮らす父クォン課長の一日は
あまりにも長くて孤独だ。
妻として母としての人生より
自分だけの人生をカッコ良く生きたいソン女史。
生涯を権威だけで生きてきた退職課長クォン先生は、
そんなソン女史の態度が気に入らない。
グローバル教育のために英語を身につけさせたいと
父親だけ韓国に残って仕事をして
海外留学の妻子に仕送りをするという家庭が多いという教育事情や
熟年離婚など現代の韓国事情がよくわかる映画でした。
題名のペンギンは、海外の妻子に何度も会いに行けるのが
鷲パパで、一度も会いに飛んでいけないのがペンギンパパと
いうところからきているそうです。
こどものためとはいえ、なんとも気の毒な話です。
でもどこかしら共感でき思わず笑っちゃうところがあって
それぞれの登場人物をあたたかく見守ることができました。
まあいろいろあるけど、みんながんばろうねと最後には
エールを送る気持ちになりました。