さてさて久ブリ――フの経済の話題です。11月末日がアベノミクスの賞味期限切れと
見なされている海外の経済学者の意見を一つの座標軸に今年一年日本の株式動向を
見てきましたのでそのちょっとしたおさらい程度にでも日本の経済評価を見てみようと
思います。内容はすべてネット内の信用あるサイトから参照しております。
いい加減な情報では無いよという事です。
先ずは株式についてですが2012年の12月の総選挙前の民主党政権時代は
9800円代で推移していた日経株式ですが、2013/12月の株式は15500代水準となってます。
約6000近く株価を上げております。
安倍総理と日銀黒田総裁の大型金融政策が有効的に働きかけた事もあってこのような
素晴しい数字を残しております。その内情にはあまり触れません。はははっ話が長くなるから
簡単に言えば円安傾向の為に経常収支の数字が悪くなった事と、金融界の常であるマネーフローに
よって一部が海外に流れていったことでっす。
安倍総理の目標である年内で17200代を回復には至らなかったものの、中間目標の15500水準を
『取り戻す!』事にはなりました。この数字は2009年のリーマンショックの起こる以前の水準に値を
戻したことになります。
では次に名目GDPによる比較です。日本中に明るい兆しが見えて消費傾向が強くなったと
思われておりますが、国の経済の大きさを図る為にもこれは株式と同様に大きく伸ばしたのでは
無いかと思われます。果たしてその結果は・・・
近年日本の名目GDP 10億円単位
2008 518.230.90
2009 489.588.40
2010 512.364.20
2011 509.369.00
2012 519.335.20
2013 529.477.86 IMF推測
おお、伸ばしてますよ。しっかりと伸ばしてますよ。日本市場が活発化してるのが
素人目にも見えて解ります。名目GDPは2%程伸ばしてますね。
多くの人が経済的な先行きの明るさからお買いもの傾向に走ったもようです。
では次に実質GDP経済成長率による比較です。
2008年 -1.04% リーマンショック
2009年 -5.53% 自民麻生内閣
2010年 +4.65% 自民党から民主党へ政権交代
2011年 -0.59% 東日本大震災
2012年 +1.96% 野田政権TPP参加表明
2013年 +1.95% 自民党アベノミクス IMF推測
うわっ!こちらも成績が上がってます。素晴しいですね。アベノミクスの
量的金融政策が功を奏しております。名目同様に約2%ちかく上昇してますね。
うん!文句なしにアベノミクスは効果が有った!で宜しいのですが・・・・・
だがしかし!
日銀黒田総裁の100兆円規模の大型金融政策は4月に40兆、後は事あるごとに20兆ずつ
3回に分けて行う事となっている。5月の暴落では約6兆円の資産が海外に流れて行った事を
考えるとこの金融政策はどんなに有効性が高くても8割程度しか効果が無いと思われる。
しかも名目GDPによって消費傾向が高くなってもTPPにより世界からあらゆる商品が流入して
内需シェアを奪ってるので売れるものは輸入品である可能性が高い。
そして実質経済成長率の推移を見ても決して高い経済成長を成し遂げている訳では無いです。
残念ながら民主党政権時代の白川総裁による経済政策が素晴らしかったと言わざる負えません。
実はこの大型金融政策はアベノミクスと呼ばれておりますが、実際は日米経済関係による
問題が大きくありまして、大型金融政策を発動するためにはTPPへの参加が条件だったのです。
白川総裁時代の民主党がTPPへの参加を推進したのはこの日本の中央銀行による金融政策を
実施する為のものであったのです。
それを十分理解をしていない自民党はTPPに参加しなくても金融政策が可能だと独り善がりで
考えていたらしく、まったく自由主義経済の現実が見えてなかった、そして2013年の3月に
慌てて選挙公約を翻してまでTPP参加する事になったのです。TPP参加条件を無しにして
金融政策を行う事が不可能とこの時初めて実感したのでした。しかし時は残酷なもので
菅官房長官の否定していた『先発参加国の優遇』に自民党政権の日本は間に合わなかったのである。
今のアベノミクスによる金融政策は民主党時代のTPP参加の条件よりも悪い格下げの状況で
自由貿易へと進もうとしているのである。
なぜ米国がTPP参加を条件に金融政策を許したかと言えばやはり市場の開放を目指している
海外の企業からは日本を潤沢な資金のある消費者としての役割を担わせる為であったのだろう。
現実的にTPP参加交渉中であるにも関わらず、前倒し気味に海外から米や野菜、ビールやワインなど
が続々商品棚にならび、スマホ市場ではタイミングよくアップル社のiPhoneが売上拡大をしている。
民主党時代に景気が良くならなかったと嘆く人はアホだと言わざる負えないな。白川総裁は
円高水準で経済を回復させなければ、この自由貿易主義に勝てないと感じていたのだろう。
市場を拡大する為に海外に新たな事業を展開しなければ日本の商品は売れないと感じたのだろう。
実際、今の円安傾向でも日本の貿易が伸びている訳では無い。日本の製品が海外で売れる為には
多少高価でも製品の品質管理の高さを謳う事が日本らしい国際貿易のスタイルとして追及してきたからである。
なにもどこかのスーパーのように為替還元セールが輸出の伸びるきっかけと考えるのは余りにも
浅はか過ぎる経済観念です。日本の商品が海外で売れて経済的利益を得る為にはトヨタのプリウスなどのように
海外市場で認められる事が第一なのである。どの道、政治も経済も対中国を意識するあまりに中国製品のように
安価な値段こそが勝利の要因だと考えている俄か共とは違うのだよ。わははははっ
要はアベノミクスで己を見失ってしまった人達の意見は案の定世界経済では通用しなかった訳です。
さて来年からはアベノミクスの負の要素である増税のオンパレードとこの量的緩和政策で良い業績が
残せなかった企業はダメ出しを受けるという屈辱的なシナリオも想像できるが、まずは2014年の2月から
始るであろう消費税増税に向けた金融市場での警戒感を取り除く為に日銀黒田総裁は新たな手数を打ってくると
思います。しかし国民のそして投資家の消費税に対する固定概念は相当強いものです。それを軟化させるのは
デフレ脱却には不可欠ですがとても難しい事かもしれません。
もう一つ付け加えておくと、米国はこの量的緩和政策の問題では大変シビアな捉え方をしている。
米国本土でもどこまでこのFRBの政策が続くのか、または経済にどのような効果を生み出してくれるのか
未知数の部分もあるのですが、投資家の目を信じるしかないという綱渡りでもある。
そして米国に先駆けてこの量的緩和政策を実施していた国があるのをご存じでしょうか?
米国の警告を無視して勝手に金融政策を実施して成功した国それは反米主義のカダフィー大佐が
指導力を発揮していたリビア・アラブ共和国である。ご存じの通りカダフィー大佐はリンチに次ぐ
リンチの末に死亡してしまいました。 もしも安倍政権がTPP参加を無視して金融政策に着手しようものなら
カダフィー大佐のような同じ運命も遠からず存在したと思います。今の金融財政担当大臣がリーマンショックからの
復旧が出来なかった当時の総理大臣の麻生太郎であるように
リーマンショック後の自民党麻生政権の金融財政担当大臣であったのは故)中川昭一氏である。
あの酔っぱらい状態で取材を受けて話題になった人です。
何が言いたいかは大体解るよな。米国を無視してTPP参加無しで金融政策を行う事はどういう事か解っているよな??
ネトウヨや自民党の掲げた2012年の総選挙での公約とはそれ程までに都合の良い考えであって、到底無理なのだ。
無理を通り越してまたリーマンショックのような最悪の事態を招くような認識だったのだ。もしも消費税増税による経済的な
負荷が大きく圧し掛かり新たな金融政策を検討しようにもそれはよほどの代償を払わなくてはいけない事なのだ。
少なくとも今のアベノミクスには逃げ道が無いという事だけは覚えておかなくてはいけない。
今年の4000億円規模の減税に対して来年からは1.2兆円以上の増税、もしくはそれ以上の増税・・・海外からは
円安傾向で割高の輸入になります。この経済的な大津波が押し寄せてくる日本の安倍政権や黒田総裁に批判が
向けられるのも時間の問題かもしれない、それを見越しても闘わなくてはいけない現実が近い将来日本を待ち受けて
いるのです。 このような状況を前に石〇ように安倍政権の経済政策の足を引っ張る右派政治家の
常識を疑わざる負えない。
なぜこの時期に自身の政治生命を左右するような問題で総理に縋りつくような事をするのでしょうか?
石原慎太郎の「近いうちに私も総理と一緒に飯を食うつもりだ。」やめてくれよぉーーー。
何処までも自堕落で有害な存在に思える程の右派政治家とネトウヨと工作員と自民党選手たちだな。
『ワニに追われて逃げ道無くす、初期化できずに泣き叫ぶ。』
今回はちょっと怖すぎる話を書いてしまったようだ。