2015年に安保法制が成立して、自民安倍政権の役割は最後の段階になるであろう憲法改憲へと
進もうとしている。ココまで来たら日本は同盟関係により更に確固たる米国との属国関係が
成立する。それは何よりも現憲法の9条を改定しようとする試みに他ならない。
全ての憲法が突然のようにして新しく生まれ変わる訳では無いと思うが、一部分だけでも
改定される可能性は十分に有る。
TPPも成立し安保法制も整い後は日本の最後の砦となる憲法改革まで進んだ。
米国保守派の一歩一歩進めてきた日本改革は着実性と緊張感の持ち方から熟練された
政治家の実力の程を覗わせる。例え弱くなったといえども流石の超大国のネオコンだ。
日本はこの強豪に背水の陣で挑むのかと思うと少し心持たない。
しかし米国のネオコンにとって残念な事にこれまでの米国共和党の長年に渡るプロセスに穴を
空けて反故にしそうな節を次期米国大統領選の共和党候補のトランプ氏が作り出している。
逆にトランプ候補が力と発言力を付けることは日本にとって喜ばしいことであるかもしれない。
しかし
これまで米国による日本属国化の道のりを反故にしない為にも共和党のアーミテージ氏は
対抗馬であるはずの米国民主党の候補のヒラリークリントンへと乗り換える意志まで示している。
この本気度には日本側をガタブルと震えさせる。政党が違っても日本へのオペレーションを
成功させる為には米国民主党を支持するよ。って聞いたら日本の保守派で親米でも冷や汗が出る。
そもそも今の親米派で憲法改定に賛成で右寄りな政治に「保守」と名乗らせるようにしたのも
アーミテージの手腕だと言われている。一言で「保守派」とは言え、世界の国々でその内容は異なる。
ロシアならば、旧ソビエト時代の社会主義と国家体制の維持を強く示したものになるだろうし
イギリスならば、EU圏に参加する事を良しとせず、資本主義による世界支配を願うだろう。
数年前の日本ならば、アジア近隣諸国に配慮し米国との関係を最重要視すると答えるだろう。
しかし安倍政権が誕生してからは日本の「保守派」の定義は変わった。
日本の保守派は「親米派、憲法改定、右寄り」に括られ、国家論では米国のネオコンや保守派と
歩み寄るように類を同じにしてロジカルな側面で壁が低くなり日米間における「保守」たる定義の
差異が無くなった。
ネトウヨという存在が世間的な立場を失い、雪崩れ込むようにそして済し崩しに「保守」の立場に
寝返ったというよりもネトウヨが「保守」と言う名前を国民から奪った形になった。
同様にネトウヨは今や左翼に成りすましてシレ~と何食わぬ顔で存続し続けるネットゲリラ化を
果たしている。