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カナダのAIIB参加正式表明。

2016-09-03 23:19:35 | 国内国際情勢
カナダが中国主導のAIIBに参加を表明した。これまで参加検討国としてカナダの国名が

挙がっていたが正式に参加する流れとなった。G7で参加していないのは日本と米国だけに

なったのだが、より厳密に把握するならば、米国は世界銀行を通じてAIIBに参加する意志を

示している。日本はフィリピンに設置されているADBによりAIIBと連帯協力するとしている。

つまりは実質的にはG7の全ての国がAIIBと何らかの形で関与している事になる。

しかし米国の世界銀行を通じてのAIIB参加と日本のADBによるAIIBとの協調関係は同じでは無い。




ADBの運営は日本銀行関連の人物に任されているが、近年は本来のアジア地域における貧困

対策の開発からインフラ整備に向けた投資へと変化しようとしている。

2015年に財務相はADBへの出資額を引き上げたのだが、この増資にはカラクリがありこれまでの

出資元であった国際金融機関や財務省ではなく民間の金融機関からの融資を引き受けるようにした。

これまで通りにアジア地域での貧困問題の解決を目指した開発銀行として継続できるかは疑問だ。

そして海外の金融機関にとっては利益を得る融資先として見られているのは不本意な事だ。

逆に中国主導のAIIBを意識し過ぎて本質を見失う結果になろうとしてる。


ADB総裁の中尾武彦総裁は「ADBの本質は変わらない。」と発言し2016年8月に

再選を果たした。多分こうした融資に対する批判を意識しているのだろう。今後もADBが

AIIBと類を同じくして海外からのインフラ介入の一機関として利用されることも懸念される。




ADBを通じて日本が多額の資金を提供している国にバングラデシュがある。

2016年7月に首都ダッカの日本大使館近くのレストランでイスラム原理主義者によるテロ事件が

起こり日本人7名が死亡した。犯行の理由は非イスラム教の人物を狙ったものだとされているが

実行犯の中の一人は過去に日本人を狙った殺人事件を犯した者もいた。


このダッカで起きたテロは日本人を狙ったもので、ADBを通じた資金提供により経済発展を成し

遂げたバングラデシュと日本との関係を悪化させるために計画されたモノである可能性がある。

ベンガジの米国大使館が襲撃されて、トルコからシリアへの武器輸出が大幅に増えるようになり

シリアでのISによる軍事活動が起こり内戦状態になっているように、日本のアジア開発のスタイルが

中国主導のAIIBとダッカでのテロ事件を受けて大きく変化する時を迎えているのかもしれない。



現在の麻生太郎財務大臣はアジア地域における日本の経済活動を弱体化させている。

ADBの融資幅をアップさせると豪語していたのが実は民間金融機関の参入を認めたのであって

必ずしもADBの有効性を保った訳では無い。そればかりか麻生派の河野太郎が国家公安委員会

委員長の座にある時期においてダッカでのテロ事件となれば、誰でも陰謀を予想する。

しかし、もう勝敗はついているのかもしれない。例え今後AIIBが後退したとしても日本のアジア

地域における経済的なイニシアティブの発揮は難しくなった。


このような状況でカナダが、AIIB参加を選択することは当然の成り行きなのかもしれない。

私はADBは一歩引いてAIIBの補助機関になり、麻生とは逆に出資額を減らす。

そして民間金融機関からの出資も受け付けないを選び、貧困、ジェンダー、環境に

限定的な措置に拘る。





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