まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

雛人形

2010-02-14 14:56:00 | 人間文化論
年末から年明け、インフルエンザをはさんで忙しくしていました。
もう2月に入り、大学の授業も終わりましたが、
それでもあいからわずずっと忙しく、
遅く帰ってきてはチャチャッと夕食をすませてすぐに寝ないと、
翌日の朝、大学の仕事に間に合わない、という日々を送っておりました。
そんなふうに慌ただしく過ごしていたもので、
自宅の階段箪笥のディスプレイがずっとクリスマス仕様のままでした。
クリスマスが終わって、年末家で年賀状を書いているときから、
もう片づけなきゃなあと思い始めていましたが、
けっきょく年が明けて気分はすっかり正月だというのに、
家に帰るとサンタクロースが出迎えるし、
1月が過ぎ、もう節分だというのにあいかわらずクリスマスツリー。
季節感もなにもありゃしないなあとちょっとブルーになっていたのです。

しかし、先週の火曜日、本当に久しぶりにぽっかり時間が空いて、
わりと早く家に帰ってくることができました。
テレビを見ようか、借りっぱなしのDVDを見ようか悩みましたが、
ここで一念発起するしかないと決断し、
ディスプレイの模様替えに取りかかったのです。
クリスマス・グッズをすべて片づけ、
階段箪笥に積もったホコリをきれいに拭き取り、
新たなディスプレイに取りかかったのです。
それが写真でご覧いただいているような、雛人形なわけです。
雛人形を出すとしたら、このタイミングしかないというくらい、
絶好の時期と言えるでしょう。

それにしてもめんどっちいです。
クリスマスのときのように、ゴンゴンゴンと
クリスマス・プレートなんかを並べればいいなんていうのとはわけがちがいます。
1個1個の造作がちっちゃいですし、
それにさらにちっちゃい付属品が山のように付随しています。
しかも、三人官女とか五人囃子とか、どれも似たような作りでありながら、
それぞれ微妙に違っていて、それによってどの付属品を持たせたらいいか変わってくるようです。
よくわからないことが多すぎて、
詳しそうな女性に電話で助けを求めてみたところ、
わざわざインターネットとかで調べてまで教えてくださいました。
それによると、役割によって並べる場所も違っているようなのです。
しかも、お内裏さまとお雛さま、どちらが右か左かといった問題に関しても、
向かって右なのか、本人 (つまり人形) から考えて右なのか、など、
その解釈もさまざまあるようで、考え方に地域差があるようです。
ホントにしちめんどくさい文化だなあと思いつつ、
助言を頼りに飾っていきました。

近代合理主義者である私は、並び順なんてどうでもいいと思っているところもあり、
せっかく教えていただいたので、わかるところはできる限り従いつつ、
よくわからないところはテキトーに手を抜いて、
2時間近くかけて並べていきました。
完成した全体像は上掲の写真のとおりですが、
もうちょっとアップで撮ってみるとこんな感じです。
まずは主役級の人たちが居並ぶ上の3段
そして、名脇役の人たちとなんかちまちました家具が並ぶ下の4段
うーん、疲れた。
まあ、でもいい気分転換になりました。
これでしばらくは、家に帰ってくるたびに、
女の子のような優しい気持ちになれるでしょう。

しかし、すでにちょっとイヤな予感が…。
これを片づけるときってまた大変だろうなあ
新学期が始まる前に片づけられるといいのですが…。