まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

Q.哲学を学んでいる人と集まると、哲学について語り合ったりしますか?

2012-04-20 18:01:08 | 哲学・倫理学ファック
A.哲学を学んでいる人が集まると、哲学の話ばかりしています。

今回は最初に結論を述べちゃいました。
これは今までで初めて聞かれた質問のように思いますが、
聞かれてみて、そういえばそうだなと意外な発見がありました。
私は大学時代に文学部哲学科などに所属していたことがないので、
哲学を学んでいる大学生たちが集まってふだん何の話をしているかは知らないのですが、
大学院で一緒だった院生仲間たちは哲学の話ばかりしていたように思います。
特に親しい人たちとは、普通の学生たちが話すようなたわいのない話も少しはしましたが、
それもそれほど多くはなく、基本的には哲学や哲学者の話ばかりしていたような気がします。
たまに先生 (=哲学の大学教授) の陰口になったりすることもありましたが、
それもけっきょくは哲学の話につながっていってしまったりするのです。

学会や研究会で哲学研究者が集まり、懇親会などお酒の席が設けられると、
お互いの大学の様子 (授業やら委員会やら) を情報交換したりもしますが、
アルコールが進んでくると、学会で発表した誰かをつかまえて、
君のあの発表はよかったねえとか、ちょっとあれは違うんじゃないとか、
あれはどういうこと? みたいな哲学の話になってしまうのがフツーです。
そうやって考えてみるとみんなホントに哲学が好きなんだなあ。

看護学生の皆さんはどうなんですか?
ふだんから看護について語り合っているんですか?
課題が出されたり、実習に行ったりすればその話が中心になるのでしょうが、
そうでもないかぎり、ずーっと看護の話ばかりというわけでもないんでしょ?
福島大学の学生たちも、例えば教員志望の人たちが集まったからといって、
教育のことばかり語り合ったりしているようには思えません。
それと比べると、哲学やってる人たちは哲学の話が好きなんだなあと思います。

あるいは、哲学に限らず研究者ってそういうものなのかなあ。
大学生くらいじゃまだみんながみんな研究者ってわけじゃないから、
専門の話ばかりっていうわけにはならなくて、
趣味の話や異性の話が大半を占めているけど、
大学院以上に進んで、本格的に研究の道を歩み始めた人たちは、
専門の研究が趣味みたいなものだから、
みんなで集まると専門の話ばかりになってしまうのかもしれません。
うーん、他の学会の人たちはみんなどんな話してるんだろう?
気になるな。

とにかく、哲学を学んでいる人、教えている人たちが集まると、
哲学について語り合ったりするなんていうもんじゃなくて、
もう延々と哲学のことばかり語り合っています。
フツーの人たちから見たら、それって異様な光景なんだろうな。
一度みんなに見せてあげたいくらいです。
たぶんみんなから見たらオタクの集まりみたいに見えるのかもしれません。
それくらい哲学のことが心底好きな人たちなのでした。


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