他にこんな質問もいただいていました。
「Q-1.倫理学者って資格ってあるんですか?」
まず先にこちらにお答えしておきましょう。
というよりもこの質問に対する答えはすでに書いたことがあります。
こちらの記事↓をまずはご覧ください。
「Q.倫理学者にはどうやったらなれますか?」
お読みいただけたでしょうか。
今回の問1に端的に答えるとするとこうなります。
A-1.倫理学者になるための資格はありません。
何らかの形で倫理学に関する研究論文を発表すれば倫理学者になれます。
続いて今回の質問に移りましょう。
Q-2.資格って何かもってるんですか?
これは倫理学者一般のことを聞かれているんでしょうか、
それとも私個人のことを聞かれているんでしょうか?
前者だとするならばA-1と同じ答えになります。
倫理学者どころか大学の教員には教員免許というものは必要ありませんので、
それぞれの学問分野で専門の論文を執筆し、それが何らかの形で認められれば、
○○学者として認定されますので、学者になるための資格とか免許みたいなものはないのです。
私個人のことでお答えしますと、大学教員免許というものが存在しないのはいいとして、
その他の学校教員免許ももっていません。
実は大学教員のなかには教員免許をもっている人はけっこういます。
特に中学・高校の教員免許をもっている人は多いのではないでしょうか。
例えば英語学や英文学の勉強をしていると中高英語の教員免許とかは取りやすくなりますし、
哲学・倫理学の勉強をしていると高校公民科の免許とかが取りやすくなったりします。
また、うち (福島大学人間発達文化学類) の場合は元教育学部でしたので、
先生方のなかには小学校の教員免許をもっているという人もある程度いたりします。
それどころか小中高で実際に教員として働いていたという人もいらっしゃいます。
そんな中では少数派に属するのかもしれませんが、私は教員免許はまったくもっていないのです。
自動車運転免許のことを資格に数えていいのかどうかわかりませんが、
自動車運転免許以外はまったくの丸腰で私は大学教員となりました。
しかしながら就職後に資格を取る機会に恵まれました。
というわけで本日の問2に対するお答えはこうなります。
A-2.私はキャリア・ディベロップメント・アドバイザーの資格をもっています。
キャリア・ディベロップメント・アドバイザー (CDA) というのは正式名称ですが、
私はよく 「キャリアカウンセラーの資格」 と言ったりもしています。
一昔前までは大学というのは学問の場であって、学生に学問を経験させられればそれでよく、
就職の問題なんて完全に自己責任の本人任せ、というのが当たり前の世界だったのですが、
大学全入時代や過酷な新自由主義の時代を迎えて社会 (特に国家や企業) からの圧力が高まり、
大学には、社会に出てすぐに活躍できる有為な人材の育成が求められ、
就職率や就職先なども気にしなくてはならないというような世の中になってきました。
で、福島大学でも学生の就職相談に応じることのできるような職員や教員を配置しようということで、
そういう資格をもった非常勤の方を雇ったりもした (今も雇っている) のですが、
専任の職員や教員にもキャリアカウンセラーの資格を取ってもらおうということになり、
何人かの教職員がキャリアカウンセラーの資格のひとつである、
CDAの資格を取りに行かされる (取らせていただく) ことになったのです。
ちょうどその頃、就職委員長の職を終えたばかりだった私にもお声がかかり、
2006年にその資格を取りに行かされ (取らせていただき) ました。
6冊のテキストを通信教育で学んだあと、仙台に6日間通い、
ワークショップ研修形式でキャリアカウンセリングのノウハウを学び、
筆記試験と実技試験とを経て何とか資格を取ることができました。
大学院の入試 (1988年) 以来、人にテストを課すことはあっても、
自分がテストを受けるなんてことからはすっかり遠ざかっていましたから、ホント辛かったですね。
実際、同期でワークショップ研修を受けた人たちのなかにも何度か試験に落ちて、
そのまま資格を取るのはあきらめたなんていう人もいらっしゃいました。
皆さん自腹でその資格を取りに来ているなか、
大学からの派遣で取りに来させられている (取らせていただいている) 私たちは、
研修中は若干肩身が狭い思いをしていたのですが、
取らせていただいている以上、どうしても試験に合格して資格を取らなければならず、
自腹であれば途中であきらめることもできたのにと泣き言を言っていたほど辛かったです。
何とかギリギリで試験に合格し資格を取ることができたわけですが、
取ってみてひじょうによかったと思っています。
哲学・倫理学という専門的学問の視点だけからではなく、
もっと広い視野で哲学や倫理学のことも、大学教育全体のことも考えられるようになりましたし、
キャリア関係の講義・講演をしたり、学生たちのいろいろな相談に乗ったりもできました。
特にカウンセリングという、これまでまったく無縁だった分野に触れることができ、
プライベートも含めて、他人とのコミュニケーションのあり方が劇的に変わったように思います。
この資格を取る過程で (特にコミュニケーションについて) 学んだことは、
看護学校の授業のなかでもほんの少し披露するつもりですので乞うご期待。
「Q-1.倫理学者って資格ってあるんですか?」
まず先にこちらにお答えしておきましょう。
というよりもこの質問に対する答えはすでに書いたことがあります。
こちらの記事↓をまずはご覧ください。
「Q.倫理学者にはどうやったらなれますか?」
お読みいただけたでしょうか。
今回の問1に端的に答えるとするとこうなります。
A-1.倫理学者になるための資格はありません。
何らかの形で倫理学に関する研究論文を発表すれば倫理学者になれます。
続いて今回の質問に移りましょう。
Q-2.資格って何かもってるんですか?
これは倫理学者一般のことを聞かれているんでしょうか、
それとも私個人のことを聞かれているんでしょうか?
前者だとするならばA-1と同じ答えになります。
倫理学者どころか大学の教員には教員免許というものは必要ありませんので、
それぞれの学問分野で専門の論文を執筆し、それが何らかの形で認められれば、
○○学者として認定されますので、学者になるための資格とか免許みたいなものはないのです。
私個人のことでお答えしますと、大学教員免許というものが存在しないのはいいとして、
その他の学校教員免許ももっていません。
実は大学教員のなかには教員免許をもっている人はけっこういます。
特に中学・高校の教員免許をもっている人は多いのではないでしょうか。
例えば英語学や英文学の勉強をしていると中高英語の教員免許とかは取りやすくなりますし、
哲学・倫理学の勉強をしていると高校公民科の免許とかが取りやすくなったりします。
また、うち (福島大学人間発達文化学類) の場合は元教育学部でしたので、
先生方のなかには小学校の教員免許をもっているという人もある程度いたりします。
それどころか小中高で実際に教員として働いていたという人もいらっしゃいます。
そんな中では少数派に属するのかもしれませんが、私は教員免許はまったくもっていないのです。
自動車運転免許のことを資格に数えていいのかどうかわかりませんが、
自動車運転免許以外はまったくの丸腰で私は大学教員となりました。
しかしながら就職後に資格を取る機会に恵まれました。
というわけで本日の問2に対するお答えはこうなります。
A-2.私はキャリア・ディベロップメント・アドバイザーの資格をもっています。
キャリア・ディベロップメント・アドバイザー (CDA) というのは正式名称ですが、
私はよく 「キャリアカウンセラーの資格」 と言ったりもしています。
一昔前までは大学というのは学問の場であって、学生に学問を経験させられればそれでよく、
就職の問題なんて完全に自己責任の本人任せ、というのが当たり前の世界だったのですが、
大学全入時代や過酷な新自由主義の時代を迎えて社会 (特に国家や企業) からの圧力が高まり、
大学には、社会に出てすぐに活躍できる有為な人材の育成が求められ、
就職率や就職先なども気にしなくてはならないというような世の中になってきました。
で、福島大学でも学生の就職相談に応じることのできるような職員や教員を配置しようということで、
そういう資格をもった非常勤の方を雇ったりもした (今も雇っている) のですが、
専任の職員や教員にもキャリアカウンセラーの資格を取ってもらおうということになり、
何人かの教職員がキャリアカウンセラーの資格のひとつである、
CDAの資格を取りに行かされる (取らせていただく) ことになったのです。
ちょうどその頃、就職委員長の職を終えたばかりだった私にもお声がかかり、
2006年にその資格を取りに行かされ (取らせていただき) ました。
6冊のテキストを通信教育で学んだあと、仙台に6日間通い、
ワークショップ研修形式でキャリアカウンセリングのノウハウを学び、
筆記試験と実技試験とを経て何とか資格を取ることができました。
大学院の入試 (1988年) 以来、人にテストを課すことはあっても、
自分がテストを受けるなんてことからはすっかり遠ざかっていましたから、ホント辛かったですね。
実際、同期でワークショップ研修を受けた人たちのなかにも何度か試験に落ちて、
そのまま資格を取るのはあきらめたなんていう人もいらっしゃいました。
皆さん自腹でその資格を取りに来ているなか、
大学からの派遣で取りに来させられている (取らせていただいている) 私たちは、
研修中は若干肩身が狭い思いをしていたのですが、
取らせていただいている以上、どうしても試験に合格して資格を取らなければならず、
自腹であれば途中であきらめることもできたのにと泣き言を言っていたほど辛かったです。
何とかギリギリで試験に合格し資格を取ることができたわけですが、
取ってみてひじょうによかったと思っています。
哲学・倫理学という専門的学問の視点だけからではなく、
もっと広い視野で哲学や倫理学のことも、大学教育全体のことも考えられるようになりましたし、
キャリア関係の講義・講演をしたり、学生たちのいろいろな相談に乗ったりもできました。
特にカウンセリングという、これまでまったく無縁だった分野に触れることができ、
プライベートも含めて、他人とのコミュニケーションのあり方が劇的に変わったように思います。
この資格を取る過程で (特にコミュニケーションについて) 学んだことは、
看護学校の授業のなかでもほんの少し披露するつもりですので乞うご期待。
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