「キャリア形成論」 の第1回の授業のときのワークシートには、
「ガイダンスでわかりにくかったことや不安なこと、質問したいことがあれば、書いて下さい」
という設問がありました。
多くの方は 「特になし」 と書いていましたが、
不安なことや質問を書いてくれた人もいました。
不安に関しては特に回答する必要はなさそうだと判断しましたが、
質問にはお答えしておかなければならないでしょう。
「プレ・インターンシップ」 に関する質問で、
希望調査票を提出する前に知っておくべきことに関しては、
すでに 「ライブキャンパス」 を通じてメールでお答えしておきました。
今日はそれ以外の質問に関してお答えします。
ところで、3年前にもこの場で質問に答えたことがありますので、
そちらもいちおう見ておいてください。
「キャリア形成論」 ガイダンスに対する質問
インターンシップの名称や日程など今年とはちょっと異なっているところもありますが、
まあ参考になったのではないでしょうか。
それではまず毎回のワークシートに関する質問から。
Q-1 「ワークシートはどれくらい書けばいいんでしょうか?」
Q-2 「ワークシートの評価において、文章量はどの程度影響するのでしょうか?
5行程度でも内容が優れていれば最高評価は得られるのでしょうか?」
A-1、2
書いている中身が重要なので、文章量と評価は正確に比例するわけではありませんが、
これまでの先輩たちのワークシートを見るかぎり、
概ね文章量と評価は比例している場合が多いです。
例えば第1回のワークシートの設問は「キャリア形成論ガイダンスで印象に残ったこと
(なるほどと納得したこと、違和感を感じたことなど) を書いてください」 でした。
しかし、口頭で説明したように、印象に残ったことだけを書いてくれても、
それはけっきょく教員が話した内容をそのまま書いているだけになります。
こちらとして書いてもらいたいのは、どういう点がなぜ印象に残ったのか、
それによって自分の考えがどう深まったかなわけです。
文章量が少ない人というのは、
先生が言ったことを書き写しただけで終わっていることが多く、
それではメモやノートと変わらないのでどうしても評価は低くなります。
とにかく自分が何を感じ、どう考えたかまで書いてください。
それを書けば、どうしたってそこそこの文章量になります。
第1回のワークシートで言えば、5~6行しか書いていない人は、
だいたいほとんど何も言っていない感じでしたね。
きちんと自分の考えたことまで書いた人はみんな10行くらいにはなっていました。
ワークシートにどんなことを書いてもらいたいのかについては、
これもこのブログのなかに例が載っていますので参考にしてみてください。
「キャリア形成論」 のワークシートにはどんなことを書けばいいのか?
続いて職業人レポートに関する質問。
Q-1 「テキストの45ページに 「A4サイズ1枚を1人分とします」 と書かれていましたが、
テキストから切り取って用いるレポート用紙以外に、
A4サイズのレポート用紙を自分で用意するということでしょうか?」
A-1
ちがいます。
切り取った紙3枚に記入して提出してくれればそれでOKで、その他の紙は必要ありません。
Q-2 「レポートはどれくらい書くべきですか?」
Q-3 「私は文字を大きく書いてしまうのですが、8割を埋めなければならないとき、
文字を小さく書いた方が点数が良かったりするのか気になりました。」
A-2、3
テキストの45ページには 「スペースの8割は埋めるようにしましょう」 と書いてありますが、
実際にレポート用紙を見ていただくと、ひとつひとつの欄がけっこう狭いので、
これの8割しか埋めないというのはむしろ相当難しいと思います。
先輩たちは小さい字でぎっしり書き込んでやっと何とか書き切れるか、
ウラのスペースを使って書いていました。
レポートはボールペンで書くように指定されていますので、
ふだん字が大きい人も、下書きをあのレポート用紙に清書する時には、
どうしたって1文字1文字は小さく書かなければならなくなるだろうと思います。
逆に大きな文字であのスペースの8割ぐらいしか埋められなかったとしたら、
本当にインタビューしてお話を聞いてきたのか怪しまれるレベルだと思います。
ウラは自由に使っていいですし、どうしてもそれで足りなかったら、
レポート用紙でもルーズリーフでもテキトーにホチキスで留めて、
書きたいだけ書いてきてください。
Q-4 「インタビュー欄に相手の答えにまじえて、自分の感想を書いていいのか?」
A-4
前問の答えともかぶりますが、相手の方のお答えを書くだけで、
たぶん欄はいっぱいいっぱいだろうと思います。
ですので、さらに感想を書く場合にはウラのスペースを使ってください。
Q-5 「職業人レポートのお話をうかがう際、失礼のない所要時間の目安はどのくらいでしょうか?」
A-5
テキストの46ページにも書いておきましたが、
だいたい20~30分くらいかなあと想定しています。
特に面識のない方の場合はそれぐらいがいいのではないでしょうか。
ある程度親しい方の場合は、話が盛り上がってもっと時間を取ってもらえるかもしれません。
これはまあ関係性次第といったところでしょうか。
Q-6 「定年退職された方 (今は明確な仕事に就いていない方) でもいいですか?」
A-6
この授業の趣旨からすると引退後というのもキャリアですから、
そういう方を排除するわけではありません。
ただし、皆さんがラクをしようと思って、
お父さんとお母さんでは1人足りないからあとおじいちゃんですまそう、
などと思っているのなら、それはやめたほうがいいと思います。
自分に負荷をかけるために3枚のレポートになっていることを思い出してください。
Q-7 「働きがいを感じる瞬間が、休み時間の一服や仕事終わりのお酒などだった場合、
それを素直に書いて提出してよろしいのですか?」
A-7
こちらの期待する答えと違ったからといって、それを書かなかったり、
テキトーに別の答えを書いてしまったら、それは捏造となります。
インタビューでは、どんな答えであれ、相手の答えを受け止めることが大事です。
職業人レポートに関する質問は以上です。
続いて、ワークシートとレポートの両方に関する質問。
Q-1 「レポートとワークシートを提出する場所は同じですか?」
A-1
ちがいます。
ワークシートと職業人レポートは授業の最後に教室で回収します。
プレ・インターンシップ・レポートは教務課前のレポート提出ボックスに提出してください。
Q-2 「プレ・インターンシップに参加するときや、職業人にインタビューするとき、
自分の興味のない企業にも進んでインタビューを申し込むメリットは何ですか?」
A-2
これについてはすでに第1回のガイダンスの中でお話ししたつもりでしたが、
聞き逃してしまいましたか?
今の大学1年生の興味なんて本当に狭い世界の中だけで芽生えた興味関心にすぎません。
あなたがたはこの世の仕事のことをほとんど何も知らないしわかっていません。
どんな企業に行っても、どんな職業の方にお話をうかがっても、
必ず新しい発見があり、視野が広がり、新たな興味関心が芽生えるはずです。
狭い視野を広げるというメリットがあるのです。
次はプレ・インターンシップについての質問です。
Q-1 「インターンシップ先で、女性はスカートではなくパンツスタイルでも可ですか?」
A-1
プレ・インターンシップの時の服装については、
各インターンシップ先で文化が異なっていますので、
必要な場合は個別にご連絡します。
が、一般論として女性に対してパンツはダメでスカート着用を求める企業というのは、
今どき聞いたことがありません。
Q-2 「自分のコースとはまったく関係のない職場に行って、
知識などで置いていかれたりはしないのでしょうか?」
A-2
逆に、あなたがどのコースに所属していようと、
そのコースと関係がありそうな職場だからといって、
その職場に関して十分な知識を持っているなどと勘違いしないようにしてください。
あなたがたはまだ大学に入学したばかりですし、
たとえ、これから2年、3年と大学で学んだからといって、
関連する就職先についての情報が十分に得られるわけではありません。
ですので、コースと関係のありそうな職場だろうがなさそうな職場だろうが、
どっちみち目から鱗が落ちるような新しい発見ばかりだろうと思います。
どこに行くにせよ、あらかじめ十分に情報収集してから臨むようにしましょう。
次の質問もけっこう出されていました。
教員になれなかった場合に関する質問です。
Q-1 「なぜ過半数は教員になれないのか?」
A-1
えええっっ!?
そんなことも知らずに大学を決めてしまったのですか?
高校の先生はきちんと説明してくれませんでしたか?
少子化だからに決まってるじゃないですか。
子どもが減る → 学級が減る → 先生が減る → 教員採用数が減る → 合格者が減る、以上。
Q-2 「教員になれなかったらどうなるのか?」
A-2
教員になれるまで頑張るか、別の道を探すかのどちらかです。
今どき新卒時に教員採用試験に合格ずみで、
卒業と同時に正規採用の教員になれる人はごくごく少数です。
それ以外の人たちで、どうしても教員になりたい人は、
臨採などと呼ばれる非常勤の教員職に就いて現場で働きながら、
教員採用試験を受け続け、何年か後に正規教員になるというのが一番多いです。
大学院 (特に教職大学院など) に進学して、さらに教育について学び続け、
その結果、教採に合格して2年後に教員になるという人もけっこういます。
在学中に教採に受からなかった or 受かりそうにないと判断してあきらめた、
という人もけっこういます。
この場合は、どこかの段階で教採受験とは別の就活を始めることになります。
Q-3 「教員になれなかった場合のことも考えて就活しておくのか?」
A-3
これはあなたの自由です。
教員1本に絞って、ダメだった場合も翌年以降に教採を受け続けるという選択もあります。
これはすなわち、なれなかった時のことは考えないようにするという手ですね。
教員志望の強い先輩たちは臨採を続けながら何回もチャレンジしたりしています。
早々にあきらめて教員以外の道を目指すという人もけっこういます。
これは教員採用試験に受かるかどうかというよりも、
自分が本当に教員に向いているのかどうかを早めに判断するという道でもあります。
教育実習に行ってみてやはり自分は教員には向いていないとわかるという人はけっこういますが、
大学教員の立場から言わせてもらうと、
できることなら教育実習に行く前にこの判断はすませていただきたいものです。
というのも、教育実習を行わせてもらうためには、
プレ・インターンシップなんて比べものにもならないくらい、
ものすごくたくさんの方々のご協力が必要なので、
それをやった後に初めて自分が教師に向いてないことがわかった、
というのは本当にお世話になった皆さまに申しわけないからです。
そして、教員と教員以外の両にらみという人もたまにいます。
教採の勉強をしながら就職活動もしていたり、
公務員試験の勉強もやっていたなんていう人もいました。
逆に4年次の教採の結果が出たあとに (つまり不合格となったあとに)、
就職活動を始めたという人もいました。
これはもう様々ですので、どうするかはあなた次第です。
Q-4 「教師を志望している人で、民間企業や公務員に志望を変更する場合、
タイムリミットはおよそいつですか?」
A-4
上の質問で答えたように、タイムリミットはありません。
が、大学としては3年次の教育実習に行く前に決めてもらえるとありがたいです。
Q-5 「教職以外の仕事に就こうと思ったときに、就職サポートしてもらえるのか?」
A-5
教職以外の就職サポートが充実していないと話された先生もいらっしゃいましたが、
私はけっしてそんなことはないと思っています。
教育学部から人間発達文化学類に変わって以降は、
学校教員とは異なる人間発達支援者も育成することが本学類の使命となりましたので、
そういう人たちのサポートもきちんと行っています。
就職支援課をどんどん活用してください。
Q-6 「数理自然科学を学んで、教職以外の職業は何に就けるのですか?」
A-6
それはもう仕事はいくらでもゴマンとあります。
それぞれのコースの就職状況について詳しくはコースの先生に直接お尋ねください。
最後にその他の質問を2問ほど。
Q-1 「将来の見通しは早いうちに確定したほうがいいのですか?」
A-1
そんなことはありません。
じっくり悩んでゆっくり決めるのもありです。
特に上述したように、途中で変わるというのはいくらでもあると思います。
ただ、いつまでも何も決めずにダラダラ過ごすのはよくありません。
確定はしなくてもいいので、とりあえず何かに決めてそれに向けてがんばってみる。
そうしてがんばっているうちにだんだん自分のことが見えてきて、
進路が変わるということも出てくるかもしれません。
何も決めずに何もしないでいると変えることもできないので、
早いうちに考え始め、動き始めたほうがいいことは確かです。
Q-2 「テキストに 『マナーを身に付けよう!』 というページがありますが、
マナー (あいさつのしかた等) を直接指導するといった時間はありますか?」
A-2
ありません。
テキストを参考に自分で身に付けてください。
以上です。
いろいろと不安なことも多いかもしれませんが、
大学での学びの向こう側にキャリアの道筋が見えてくると思いますので、
まずは日々の勉学に勤しむようにしてみてください。
「ガイダンスでわかりにくかったことや不安なこと、質問したいことがあれば、書いて下さい」
という設問がありました。
多くの方は 「特になし」 と書いていましたが、
不安なことや質問を書いてくれた人もいました。
不安に関しては特に回答する必要はなさそうだと判断しましたが、
質問にはお答えしておかなければならないでしょう。
「プレ・インターンシップ」 に関する質問で、
希望調査票を提出する前に知っておくべきことに関しては、
すでに 「ライブキャンパス」 を通じてメールでお答えしておきました。
今日はそれ以外の質問に関してお答えします。
ところで、3年前にもこの場で質問に答えたことがありますので、
そちらもいちおう見ておいてください。
「キャリア形成論」 ガイダンスに対する質問
インターンシップの名称や日程など今年とはちょっと異なっているところもありますが、
まあ参考になったのではないでしょうか。
それではまず毎回のワークシートに関する質問から。
Q-1 「ワークシートはどれくらい書けばいいんでしょうか?」
Q-2 「ワークシートの評価において、文章量はどの程度影響するのでしょうか?
5行程度でも内容が優れていれば最高評価は得られるのでしょうか?」
A-1、2
書いている中身が重要なので、文章量と評価は正確に比例するわけではありませんが、
これまでの先輩たちのワークシートを見るかぎり、
概ね文章量と評価は比例している場合が多いです。
例えば第1回のワークシートの設問は「キャリア形成論ガイダンスで印象に残ったこと
(なるほどと納得したこと、違和感を感じたことなど) を書いてください」 でした。
しかし、口頭で説明したように、印象に残ったことだけを書いてくれても、
それはけっきょく教員が話した内容をそのまま書いているだけになります。
こちらとして書いてもらいたいのは、どういう点がなぜ印象に残ったのか、
それによって自分の考えがどう深まったかなわけです。
文章量が少ない人というのは、
先生が言ったことを書き写しただけで終わっていることが多く、
それではメモやノートと変わらないのでどうしても評価は低くなります。
とにかく自分が何を感じ、どう考えたかまで書いてください。
それを書けば、どうしたってそこそこの文章量になります。
第1回のワークシートで言えば、5~6行しか書いていない人は、
だいたいほとんど何も言っていない感じでしたね。
きちんと自分の考えたことまで書いた人はみんな10行くらいにはなっていました。
ワークシートにどんなことを書いてもらいたいのかについては、
これもこのブログのなかに例が載っていますので参考にしてみてください。
「キャリア形成論」 のワークシートにはどんなことを書けばいいのか?
続いて職業人レポートに関する質問。
Q-1 「テキストの45ページに 「A4サイズ1枚を1人分とします」 と書かれていましたが、
テキストから切り取って用いるレポート用紙以外に、
A4サイズのレポート用紙を自分で用意するということでしょうか?」
A-1
ちがいます。
切り取った紙3枚に記入して提出してくれればそれでOKで、その他の紙は必要ありません。
Q-2 「レポートはどれくらい書くべきですか?」
Q-3 「私は文字を大きく書いてしまうのですが、8割を埋めなければならないとき、
文字を小さく書いた方が点数が良かったりするのか気になりました。」
A-2、3
テキストの45ページには 「スペースの8割は埋めるようにしましょう」 と書いてありますが、
実際にレポート用紙を見ていただくと、ひとつひとつの欄がけっこう狭いので、
これの8割しか埋めないというのはむしろ相当難しいと思います。
先輩たちは小さい字でぎっしり書き込んでやっと何とか書き切れるか、
ウラのスペースを使って書いていました。
レポートはボールペンで書くように指定されていますので、
ふだん字が大きい人も、下書きをあのレポート用紙に清書する時には、
どうしたって1文字1文字は小さく書かなければならなくなるだろうと思います。
逆に大きな文字であのスペースの8割ぐらいしか埋められなかったとしたら、
本当にインタビューしてお話を聞いてきたのか怪しまれるレベルだと思います。
ウラは自由に使っていいですし、どうしてもそれで足りなかったら、
レポート用紙でもルーズリーフでもテキトーにホチキスで留めて、
書きたいだけ書いてきてください。
Q-4 「インタビュー欄に相手の答えにまじえて、自分の感想を書いていいのか?」
A-4
前問の答えともかぶりますが、相手の方のお答えを書くだけで、
たぶん欄はいっぱいいっぱいだろうと思います。
ですので、さらに感想を書く場合にはウラのスペースを使ってください。
Q-5 「職業人レポートのお話をうかがう際、失礼のない所要時間の目安はどのくらいでしょうか?」
A-5
テキストの46ページにも書いておきましたが、
だいたい20~30分くらいかなあと想定しています。
特に面識のない方の場合はそれぐらいがいいのではないでしょうか。
ある程度親しい方の場合は、話が盛り上がってもっと時間を取ってもらえるかもしれません。
これはまあ関係性次第といったところでしょうか。
Q-6 「定年退職された方 (今は明確な仕事に就いていない方) でもいいですか?」
A-6
この授業の趣旨からすると引退後というのもキャリアですから、
そういう方を排除するわけではありません。
ただし、皆さんがラクをしようと思って、
お父さんとお母さんでは1人足りないからあとおじいちゃんですまそう、
などと思っているのなら、それはやめたほうがいいと思います。
自分に負荷をかけるために3枚のレポートになっていることを思い出してください。
Q-7 「働きがいを感じる瞬間が、休み時間の一服や仕事終わりのお酒などだった場合、
それを素直に書いて提出してよろしいのですか?」
A-7
こちらの期待する答えと違ったからといって、それを書かなかったり、
テキトーに別の答えを書いてしまったら、それは捏造となります。
インタビューでは、どんな答えであれ、相手の答えを受け止めることが大事です。
職業人レポートに関する質問は以上です。
続いて、ワークシートとレポートの両方に関する質問。
Q-1 「レポートとワークシートを提出する場所は同じですか?」
A-1
ちがいます。
ワークシートと職業人レポートは授業の最後に教室で回収します。
プレ・インターンシップ・レポートは教務課前のレポート提出ボックスに提出してください。
Q-2 「プレ・インターンシップに参加するときや、職業人にインタビューするとき、
自分の興味のない企業にも進んでインタビューを申し込むメリットは何ですか?」
A-2
これについてはすでに第1回のガイダンスの中でお話ししたつもりでしたが、
聞き逃してしまいましたか?
今の大学1年生の興味なんて本当に狭い世界の中だけで芽生えた興味関心にすぎません。
あなたがたはこの世の仕事のことをほとんど何も知らないしわかっていません。
どんな企業に行っても、どんな職業の方にお話をうかがっても、
必ず新しい発見があり、視野が広がり、新たな興味関心が芽生えるはずです。
狭い視野を広げるというメリットがあるのです。
次はプレ・インターンシップについての質問です。
Q-1 「インターンシップ先で、女性はスカートではなくパンツスタイルでも可ですか?」
A-1
プレ・インターンシップの時の服装については、
各インターンシップ先で文化が異なっていますので、
必要な場合は個別にご連絡します。
が、一般論として女性に対してパンツはダメでスカート着用を求める企業というのは、
今どき聞いたことがありません。
Q-2 「自分のコースとはまったく関係のない職場に行って、
知識などで置いていかれたりはしないのでしょうか?」
A-2
逆に、あなたがどのコースに所属していようと、
そのコースと関係がありそうな職場だからといって、
その職場に関して十分な知識を持っているなどと勘違いしないようにしてください。
あなたがたはまだ大学に入学したばかりですし、
たとえ、これから2年、3年と大学で学んだからといって、
関連する就職先についての情報が十分に得られるわけではありません。
ですので、コースと関係のありそうな職場だろうがなさそうな職場だろうが、
どっちみち目から鱗が落ちるような新しい発見ばかりだろうと思います。
どこに行くにせよ、あらかじめ十分に情報収集してから臨むようにしましょう。
次の質問もけっこう出されていました。
教員になれなかった場合に関する質問です。
Q-1 「なぜ過半数は教員になれないのか?」
A-1
えええっっ!?
そんなことも知らずに大学を決めてしまったのですか?
高校の先生はきちんと説明してくれませんでしたか?
少子化だからに決まってるじゃないですか。
子どもが減る → 学級が減る → 先生が減る → 教員採用数が減る → 合格者が減る、以上。
Q-2 「教員になれなかったらどうなるのか?」
A-2
教員になれるまで頑張るか、別の道を探すかのどちらかです。
今どき新卒時に教員採用試験に合格ずみで、
卒業と同時に正規採用の教員になれる人はごくごく少数です。
それ以外の人たちで、どうしても教員になりたい人は、
臨採などと呼ばれる非常勤の教員職に就いて現場で働きながら、
教員採用試験を受け続け、何年か後に正規教員になるというのが一番多いです。
大学院 (特に教職大学院など) に進学して、さらに教育について学び続け、
その結果、教採に合格して2年後に教員になるという人もけっこういます。
在学中に教採に受からなかった or 受かりそうにないと判断してあきらめた、
という人もけっこういます。
この場合は、どこかの段階で教採受験とは別の就活を始めることになります。
Q-3 「教員になれなかった場合のことも考えて就活しておくのか?」
A-3
これはあなたの自由です。
教員1本に絞って、ダメだった場合も翌年以降に教採を受け続けるという選択もあります。
これはすなわち、なれなかった時のことは考えないようにするという手ですね。
教員志望の強い先輩たちは臨採を続けながら何回もチャレンジしたりしています。
早々にあきらめて教員以外の道を目指すという人もけっこういます。
これは教員採用試験に受かるかどうかというよりも、
自分が本当に教員に向いているのかどうかを早めに判断するという道でもあります。
教育実習に行ってみてやはり自分は教員には向いていないとわかるという人はけっこういますが、
大学教員の立場から言わせてもらうと、
できることなら教育実習に行く前にこの判断はすませていただきたいものです。
というのも、教育実習を行わせてもらうためには、
プレ・インターンシップなんて比べものにもならないくらい、
ものすごくたくさんの方々のご協力が必要なので、
それをやった後に初めて自分が教師に向いてないことがわかった、
というのは本当にお世話になった皆さまに申しわけないからです。
そして、教員と教員以外の両にらみという人もたまにいます。
教採の勉強をしながら就職活動もしていたり、
公務員試験の勉強もやっていたなんていう人もいました。
逆に4年次の教採の結果が出たあとに (つまり不合格となったあとに)、
就職活動を始めたという人もいました。
これはもう様々ですので、どうするかはあなた次第です。
Q-4 「教師を志望している人で、民間企業や公務員に志望を変更する場合、
タイムリミットはおよそいつですか?」
A-4
上の質問で答えたように、タイムリミットはありません。
が、大学としては3年次の教育実習に行く前に決めてもらえるとありがたいです。
Q-5 「教職以外の仕事に就こうと思ったときに、就職サポートしてもらえるのか?」
A-5
教職以外の就職サポートが充実していないと話された先生もいらっしゃいましたが、
私はけっしてそんなことはないと思っています。
教育学部から人間発達文化学類に変わって以降は、
学校教員とは異なる人間発達支援者も育成することが本学類の使命となりましたので、
そういう人たちのサポートもきちんと行っています。
就職支援課をどんどん活用してください。
Q-6 「数理自然科学を学んで、教職以外の職業は何に就けるのですか?」
A-6
それはもう仕事はいくらでもゴマンとあります。
それぞれのコースの就職状況について詳しくはコースの先生に直接お尋ねください。
最後にその他の質問を2問ほど。
Q-1 「将来の見通しは早いうちに確定したほうがいいのですか?」
A-1
そんなことはありません。
じっくり悩んでゆっくり決めるのもありです。
特に上述したように、途中で変わるというのはいくらでもあると思います。
ただ、いつまでも何も決めずにダラダラ過ごすのはよくありません。
確定はしなくてもいいので、とりあえず何かに決めてそれに向けてがんばってみる。
そうしてがんばっているうちにだんだん自分のことが見えてきて、
進路が変わるということも出てくるかもしれません。
何も決めずに何もしないでいると変えることもできないので、
早いうちに考え始め、動き始めたほうがいいことは確かです。
Q-2 「テキストに 『マナーを身に付けよう!』 というページがありますが、
マナー (あいさつのしかた等) を直接指導するといった時間はありますか?」
A-2
ありません。
テキストを参考に自分で身に付けてください。
以上です。
いろいろと不安なことも多いかもしれませんが、
大学での学びの向こう側にキャリアの道筋が見えてくると思いますので、
まずは日々の勉学に勤しむようにしてみてください。
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