おはようございます。
4月を卯月(うづき)と和名で言いますが、あまり知られていないようです。
和名でよく聞くのは師走、弥生、皐月(さつき)‥‥でしょうか。
さて、のっけからマニアックな話題を出しました。特に理由はありませんが
少し関連性があるような 無いような (笑)これまたマニアックな話題を探して
きたので紹介したいと思います。
まずは これを読んで見て下さい。
六ヶ敷い・ 六借い これは両方同じ読み方です。
わかった方は 素晴らしい というよりも よくぞご存知で‥‥と尊敬をします(笑)
ヒントとして「 難しい」 と出せば ああ、これも そう読むのか、と気づかれ
るでしょうね。
ただし 本来なら六ヶ敷、六借 ですが せめて 「い」を付ければ、ひょっとして
読める方がいらっしゃるのでは と思ったものですから‥‥と蛇足ながら付けてみ
ました。
然(しか)し この字でこう読ますとは 随分な 当て字やねぇ‥‥と思う方がいらっし
ゃるでしょうが、驚く事に 六借(むつかし)は 日本国語大辞典に載っているのです。
もうひとつの六ヶ敷(むつかし)は 当て字用例辞典(こんな本もあるのですねぇ‥)
にやはり載っていますから 江戸の時代でしたら、かわら版(今の新聞みたいなも
のです)に難しいより字画が少なくて覚えやすい六借の方を堂々と使っていたの
じゃぁないかな(笑)
詳しくはわかりませんが百年前の文字や単語を調べた学者さん曰(いわ)く
明治から大正時代でも使われていた形跡があるとか‥
当時は 文法の決まりなのか一般的な使い方だったのでしょうか、 形容詞の最後
は「い」は付けなくて「し」で終わっていたのです。
ですから この むつかしい というのは現代版の言い方で 昔は むつかし でした。
他にも 美しい なども 美し、楽し、嬉し、悲し、悔し・・
どうでしょうか?少しは為になりましたでしょうか(笑)
先ほど 当て字 と紹介をしました。当て字用例辞典なるものがある事が 驚きでし
たが 日本人は如何(いか)に日本語を大切に思っているかがよく分かりましたね。
さて その当て字についてですが、 第2問です(笑)
翌檜 これは何と読むでしょうか? ヒントは、ヒノキですね。
まぁ これもマニアックな分野になるので わからない人には分からない‥‥という
当たり前のことでしょうが、後学の為にお茶でも啜りながらご笑読下さい。
まず 答えは あすなろと読みます。 はて、聞いたことがあるなぁ‥‥と思われた
方、私と歳が近いのではないですか😀
通常では耳にしませんが 翌檜(あすなろ)はヒノキ科の常緑高木です。
檜(ひのき)は寺社の建築や造船の資材として硬く耐用年数も長い最高品質の樹木
です。 その檜に似ているけどやっぱり違う のがこの翌檜でした。翌日だとか翌
年の翌と檜を合わせて お前もいずれ檜みたいに立派になれよ、と樹皮を撫で
て励ましたのが この言葉の始まりだそうです。
翌檜は 当て字 というよりも 意味のある名前ですから当て字とは ちょっと違う
ような気がしますが、面白い話しでしたのでご紹介をしました。