寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

さあ大変、異動だ…(18)

2012年02月08日 09時39分36秒 | 日記
キャバクラが大好物の(笑)若宮本部長…
気持ちはすでに祇園にあるキャバクラにいってます。
「あの…本部長…」
亀田部長が声を掛けても上の空です。
「じゃあタクシーを呼んでもらおうかな♪」「タクシー…?」
「ええ、ここからタクシーじゃあないと行けないのでしょう!?」
…そりゃあ、そうだけど…(苦笑)
「しかし、私達の…」「え!ああ…」
亀田部長は手を握ったこれから(将来)について話がしたかったのです…
「又いろんな場所で相談できるでしょう!?」 素っ気なく言われて唖然としました。
「それより亀田部長はどうされますか?」
「どうって…?」
「いやぁ、私はこのキャバクラに行くのですよ♪」
さっきの名刺をピラピラなびかせています。 「はぁ…」
よっぽど好きなんだ、と感心しました(笑)
…しかしあのキャバクラはあまりよくない評判の店だったはずだが…
京都にはたくさんのキャバクラがあります。ほとんどが普通の営業をしていましたが、希にボッタクリがありました。
観光の街であるが由縁でしょうか…
亀田部長も営業の仕事柄接待に使うキャバクラはありました。そこで聞いた噂では確かこの店だったような記憶がありました。東京から来た 若宮本部長に嫌な思いをさせたくありませんでした。これは京都在住のプライドみたいなものです。「私もお供しましょう…」
「え…亀田部長も来るんですが!?」
てっきり断られると思っていたのに…
若宮本部長は独り京都の夜を楽しみたかったのでしょうか…
以外だなあ…そんな顔になりました(笑)
「はい…私が知っている店があるんですよ♪」
「亀田部長が…?」
「ええ…」
キャバクラなら接待に使っている店がありました。訳のわらかないボッタクリよりましだろう…万が一トラブルに巻き込まれたら大変だから…
「そこって…」
「ええキャバクラですよ♪」
「若い子いる?」
「ええ…ちゃんといますよ」
「幾つくらい…?」
亀田部長は苦笑いしていました。
「五六人かな!?」
「違いますよ!年ですよ…とし!」
「はぁ…?」
全くこいつ一流企業の本部長かい!
色気違いかい!
亀田部長は怒るより呆れてきました(笑)
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さあ大変、異動だ!(17)

2012年02月07日 08時36分01秒 | 日記
ご馳走を前に沈黙が流れました。
"口害" こうがいと読むのですが、ほんと若宮本部長は一言の多い人ですね(苦笑)。
せっかくの如何銀(懐石料理店) の料理はすっかり冷めています。
亀田部長が呼んだおかみさん(夏川結衣似)もオカンムリ(怒っている)で引っ込んだままでした。

なんなんだよ…(怒)
若宮本部長は所在無げにしている亀田部長を見て思いました。
こんなじゃあ、こなけりゃあ良かったよ…

自分のせいで白けた座敷が面白くありません。
ああ…これだったらキャバクラに行っとくんだったよ…
若宮本部長は京都に行けば覗いてみたら、と若手社員に訊いていたのを思い出していました。
一方亀田部長です…
気まずい雰囲気の中
で(こりゃ不味いな!)と感じていました。
噂通り癪に触る奴だとわかりましたが、何といっても親分(高辻役員)からの言い付けに「あの若宮と上手(うま)くやっとくんだ」と直々に連絡を受けていました…
「ねえ、亀田部長…」突然口を開いた若宮本部長…

「え!」
見ればニヤニヤしています。
(おいおい(苦笑)どこまで厚かましい奴なんだろ)
仕方なしに顔を上げますと
「ここって、ここから遠いの?」
小さな紙片をヒラヒラさせていました。 見れば一枚の名刺?みたいです。
「はぁ…」
手に取って見るとキャバクラの名刺でした。〓 あのキャバクラの名刺は普通の名刺に似ていますが、角が丸くて文字がやたらピンクだったりオレンジ色だったりしてケバケバしいますね(笑)。
裏には「楽しかったね~また遊びに来てね」
とありました(笑)

「はぁ~」こんなのにニコちゃんになるなんて… 亀田部長は開いた口が塞がりません。 「ねぇ、どう?」
ねぇ…って(苦笑)
「近い?」
おいおいあんまり近づくなよな(苦笑)
テーブルを挟んでいたのがいつの間にか側にいたのです。
「う~ん…」
迫られて名刺にある住所を見ると祇園です。「どう?」
…「そうですね…」
「タクシーで行けば十数分でしょうか…」

「そうなんだ♪」
ウキウキしている若宮本部長…
名刺にある住所…最初は気がつかなかった店の名前に亀田部長は嫌な予感がしました。
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さあ大変、異動だ…(16)

2012年02月06日 06時45分19秒 | 日記
歯車が狂いだすと少々の事では直りませんね。
若宮本部長…「ねえ、亀田さんおかみさん何だかご機嫌ななめだね(汗…)」小皿を下げにいったのを見てこっそり耳打ちしました。
「…」
どう答えていいのか迷った亀田部長…
「そうですね…ここのおかみはいつも愛想が悪くて私たちも困っているんですょ!」
同じような顔をするしかありません(笑)
「でも接待に使っているのでしょう…」
「ははっ…♪」
笑うしかありません
(お前が東京風吹かすから袖にされていたのに…)
「その割には愛想悪すぎるよ(怒)」
「更年期じゃあないですか…」
「はぐらかさないで下さいよ」
ほんとの事を言ったらどんな顔するだろう…ここのおかみさんは俺も狙ってるんだぞ!
亀田部長はそんな事はオクビにも出しませんが… 女心の鈍さを内心笑っていました。
「まぁ京都なんかどこに行ってもカビ臭いから女だって臭いに決まってるだろうなぁ…」ダイコンを突っついて負け惜しみを吐いてます。
ああ~嫌になったなぁ… 亀田部長は辛抱強く「ええ…古いものしかありませんからねぇ」皮肉で返しますが、若宮本部長堪えません
「だからビジネスなんかも古臭いんだよね!」
これにはさすがの亀田部長もカチンときましたね(笑)
…お前なんかに営業の事でガタガタ言われたくないよ(怒)…
怒った亀田部長はプイと横を向いてしまいました。
「あれっ!亀田部長、どうしました?」
若宮本部長も少しは気にしたらいいのに…
〓こんな態度じゃあ嫌われますよ(笑)
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さあ大変、異動だ…(15)

2012年02月03日 09時20分54秒 | 日記
おでん… 寒い夜に熱々のおでん♪美味しいですね♪
この如何銀(いかぎん)のおでんも京風の薄味でそりゃあ美味です…
懐石と庶民的なおでんの取り合わせが微妙ですが、この如何銀は上手く取り込んでいました。
おでんや海鮮料理を山盛り目の前にして若宮本部長は超ご機嫌です。
それとご機嫌な原因はもうひとつあります。亀田部長は抜け目なくおかみさんをお酌に呼んでいました。
若宮本部長の様子からお気に入りなのを鋭く見抜いたのでした。
おかみさんは夏川結衣に似た着物美人です。
「いゃあ~こんな美味しい料理は東京にもそうはありませんよ…」(カチン!)
若宮本部長は誉めたつもりでしたが、関西…特に京都では東京との比較は禁句でした。 食の文化にプライドを持つ京都を始め関西は東京などと比較されるのは笑止千万でした。笑顔のおかみさんは内心面白くなかったのでしょうか… 若宮本部長を見る目付きに軽蔑の色が漂っていました。
しかし商売は商売、常連の亀田部長の顔を立てていましたが、 ことごとく東京イズムの出る若宮本部長は袖にされていたのです。
そんなおかみさんの心情に果たして気がついたのか…
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さあ大変、異動だ…(14)

2012年02月02日 08時39分45秒 | 日記
"如何銀"(いかぎん)は庶民的な雰囲気を漂わせたお店でした。
ただし料理の材料は吟味を重ねているらしく店内に値段表らしきものは一切ありません。 玄関からカウンターを越えて小さな座敷を案内されました。
「どうぞ、お上がりやす」
京言葉の柔らかさが若宮本部長の心を和らげます。
「あ、どうも…」
ペコリと頭を下げて若宮本部長は長身を折りながら靴を脱ぎました。
三畳くらいのこざっぱりした座敷でした。

二人が向かい合って座るとおかみさんがふすまを開けて入ってきます。
「ようこそおいでやす…」
三つ指をついて挨拶を受けて若宮本部長は(こりゃ高そうだワイ)
部屋の調度品にも品があるのはわかりましたが、こんな挨拶を受けて同じような神楽坂や新橋(東京の色街)のお店を思い浮かべていました。
しかし高級なのは若宮本部長を丁重に扱っている証拠です…
若宮本部長は悪い気はしませんでした。
しかもおかみさんはすごく若宮本部長好み(笑) …
楽しい夜になるかもね♪
ワクワクしていました…
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