これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

ウクライナ戦争と核の脅威

2023-07-22 09:51:05 | ウクライナ戦争
【はじめに】
 「ロシアがウクライナで核兵器を使用するのでは?」と多くの方が危惧されています。今回は、「ウクライナ戦争における核の脅威」について、私の考えを書きます。

 ウクライナ戦争が長引けば長引くほど、ロシアの中国への依存度は高まります。中国の属国になって、北朝鮮の様に『生かさず殺さず』の扱いを受ける事になりそうに思います。ウクライナ戦争が始まって1.5年にもなりますが、ロシア国民の多くは今でもプーチン氏を支持している様です。 ロシア国民よ!このままでは、将来中国に支配される恐れが有る事に気付いて下さい!

【結論(私の見立て)】
 核兵器を使用しても、ロシアが得られる物は殆ど無いと私は考えています。逆に、使用したら→→ウクライナ人は激怒して→→死に物狂いで戦い続けると予想します。 西側諸国の支援は強化され、ステルス戦闘機や爆撃機でウクライナ国内にいるロシア軍を徹底的に攻撃すると予想します。

 「核兵器の使用に踏み切るレッドラインを設けているのでは?」と考えている方がおられる様ですが、プーチン大統領は現在でも「ロシアが勝てる」と信じている様に見受けられるので、レッドラインを考慮しているとは思えません。

 プーチン大統領の精神が『正常』だったら、核のボタンは押さないと思います。彼が恐れているのは、『大統領と言う権力を失う事』と『殺害される事』だと思われます。 ウクライナ戦争に負けそうになっても、大統領の座に留まれるなら、プーチン氏は核兵器を使用しないでしょう!

 戦争が不利になって→→取り巻き連中が離反しそうになり→→身の危険が迫って来たら→→プーチン氏が精神異常になって→→核のボタンを押す恐れが有ります! プーチン氏にとっては、「ロシアの将来がどうなるか?」は問題では有りません。彼は『憂国の士』では決してないのです!

 バイデン大統領は、「兵器の支援を小出しにして→→ウクライナ軍が『ジワリジワリと反攻して』→→プーチン氏が大統領に留まれる状態で→→ウクライナ軍が勝てる様にしたら→→ロシアが核兵器を使用しないで→→戦争を終結させられる」と考えている様に思えます。

 最近始まったウクライナ軍の反抗作戦は期待通りに進んでいない様に見えます。私は少なくともロシアの大統領選挙(2024年3月)までは、反攻作戦で大きな戦果を上げない方が良いと考えます。多分、バイデン大統領も同じ考えだと想像しています。

【ロシアの恫喝】
 ウクライナ戦争でロシアは「核爆弾の使用も有り得る」様な発言を繰り返しています。特に、前大統領のメドヴェージェフ氏(1965年生まれ=57歳)が、西側諸国を威嚇する役割を担当している様で、「ロシアにとって都合の悪い事が起こると核を使用する!」脅迫しています。

 メドヴェージェフ氏の発言は無視すべきです。彼にはプーチン大統領を動かす力は有りません。点数稼ぎをしているだけで、(公式の)スポークスマンでは無いと私は見ています。

【ロシアが核を使用するメリットが有るか?】
 メドヴェージェフ氏は「ウクライナで核爆弾を使用したら→→ウクライナの政府と国民が『戦意を喪失する』から→→ウクライナ戦争は直ぐに終結する!」と言っています。

 アメリカが広島と長崎で核爆弾を使用したら→→直ぐに日本は降伏したので→→アメリカ兵の死者を少なく出来た! ロシアは、この理屈で原爆の使用を正当化しようとしています。

 原爆を投下されたら、ウクライナはギブアップするでしょうか? キーウが原爆で壊滅しても、ゼレンスキー大統領は戦争を続行すると予想します。 ゼレンスキー大統領が原爆で亡くなっても、ウクライナ人は戦い続けると私は思います。 

 原爆でウクライナ人が沢山亡くなったら、西側諸国は軍事支援を止めるでしょうか? 日本を含め、西側諸国の軍事支援は強化されるでしょう! そして、NATO軍はステルス戦闘機などでウクライナに駐留するロシア軍を攻撃して、撤退させると予想します。

(余談 :天皇の存在) 日本が第二次世界大戦で終戦を決断されたのは昭和天皇です。広島に原爆が投下されて、9日後の事でした。 天皇は神の様な存在でしたから、玉音放送を聞いて、巨大化していた日本軍も反対出来なくなったのです。

 「昭和天皇が原爆の恐ろしさを知らされていたか?」私には分かりませんが、「東京が空襲で焼け野原になってしまった事は承知されていた」と思います。軍部が主張する『本土決戦』で、更に沢山の国民が死傷するのを避ける為に玉音放送をされたのだと思います。

★ 1944年11月~45年8月15日 :東京空襲 ・・・死者11万5千人以上
★ 1945年8月6日 :広島原爆
★ 1945年8月9日 :長崎原爆
★ 1945年8月15日 :昭和天皇の玉音放送 ・・・ポツダム宣言の受諾
★ 1945年9月2日 :降伏文書に調印

【原発の破壊】
 ロシアが、ウクライナに有る原子力発電所を破壊して放射性物質を発生させる恐れが有ります。

 核爆弾を使用したら、厚顔無恥のロシアでも「ウクライナが隠し持っていた核爆弾を爆発させた!」とは言えないでしょう! 然し、カホフカダムを破壊した時の様に、原子力発電所を破壊して「ウクライナが破壊した」と主張すると予想します。

 現在、ウクライナには原子力発電基地が4カ所有ります。全てロシア製で、内陸部に有ります。どの原発でも破壊されたら、福島原発事故よりも被害は大きくなる様に思えます。 発電所近辺では長期間、農業が出来なくなると予想します。 リウーネ原発に有る『VVER-440』には格納容器が無いので、ミサイルで簡単に破壊出来る様です。

❶ ザポリージャ原発 :6基(全てVVER-1000)
❷ 南ウクライナ原発 :3基(全てVVER-1000)
❸ フメリニッキー原発 :2基(全てVVER-1000)
❹ リウーネ原発 :4基(VVER-1000が2基、VVER-440が2基)
★ チョルノービリ原発 :1986年に大事故

・・・ 原発の型式、容量 ・・・
★ VVER-1000 :ロシア製の加圧水型軽水炉(100万kW)、格納容器有り。
★ VVER-440 :ロシア製の加圧水型軽水炉(44万kW)、格納容器無し!

【原爆を使用したら!】
 ロシアがウクライナで原爆を使用したり、ウクライナの原発を破壊したら、ロシアが持っている国連の常任理事国の権利を剥奪すべきだと考えます。

 核大国が核兵器を所有しない国で、原爆を使用しても何の罰も受けなかったら、国連の存続意義が有りません。 中国は反対するかも知れませんが、日本を含む西側諸国は一致団結して国際世論を盛り上げて、ロシアから常任理事国の権利を取り上げるべきだと思います。


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