最近のお気に入り写真(6月27日撮影)
ある地区の民生委員協議会で相談支援の研修会が行われ、社会福祉協議会から依頼されて講師を務めました。
この地区の特別の事情で、会長を含めほとんどの民生委員が新任で、相談に対応する時の姿勢を話してほしいとの要望がありました。
民生委員は福祉の専門職ではありませんが、福祉的課題を抱えた人を発見したら、適切な相談機関につなげる役割が求められています。
このつなぎ方は、民生委員の考え方でけっこう違いがあるようです。
できるだけどのような問題かを把握して、それの解決に適した相談機関につなげていくこともありますが、何でもかんでも地域包括支援センターに持っていく人もいるようです。
これは、地域包括支援センターが「困ったことがあったらいつでも相談してください」と民生委員に日ごろからインフォメーションしているという成果でもありますが・・・
そのため、地域包括支援センターが本来の高齢者支援だけでなく、他の課題にも対応するということになってしまうようです。
新任の民生委員の場合、ほとんどは福祉的課題への対応が初めてという方です。
その人たちが、課題を抱えた人を理解できるようにしていくことは重要なことです。
まちともは、相談の基本姿勢は専門職と変わらないとの判断から、受け止めること、傾聴すること、自分の価値観で相手を判断しないようにすることなどを、ゲームを含めて、できるだけ普通の言葉で伝えるようにしました。
終わってから会長とちょっと話をしました。
「話はわかりやすかったけど、なかなか難しいですね。みなさん自分自身のことがよくわかっていないから、自分の価値観で判断しないと言っても、自分が他者をどのように見ているのか普段考えていないから。相手の話を聞かないでしゃべりすぎてしまう人が、しゃべりすぎていると感じていない。」との感想がありました。
民生委員を頼まれるような人だから、自分自身のことは分かっているはずだ、という思い込みがまちともの中にありました。
まちともの周りにいる民生委員を見ても、確かに自分自身がどのように相手を見ているのか無頓着な人もいるかなと感じました。
時間の関係もあって、自己覚知については何も話をしなかったので、内容に足りないところがあったかなと反省しました。
民生委員であっても、自己覚知が大切なことは言うまでもないので、また機会があったら研修をしてくださいと伝えてきました。