まちとも こころのおもむくままに

==ボランティア時々写真撮影==
日々の暮らしの中で感じたこと、時々撮る写真などを綴っていきます。

コロナ禍の病院実習

2020-10-17 21:14:08 | 社会福祉専門職
先日、通信教育課程の学生の精神科病院での実習の指導に行ってきました。
精神保健福祉士の受験資格に、精神科での業務経験のない人には精神科病院での実習が必須となっています。
そのため、精神保健福祉士養成の通信教育課程の学生の多くが病院実習を行います。
毎年、近くの病院で実習する何人かの学生の指導を行っています。
今年も一人の学生が実習を行い、その指導に行きました。

今年は、コロナ禍で実習の内容が様変わりしています。
通常、病棟に入って入院している方と接しながら、病気のこと、治療の状況、接し方などを学ぶのですが、今年は病棟での実習ができません。
看護学生も同様に病院実習ができないで困っているという話を聞いています。
結果的に、本来2週間の実習が1週間に短縮になってしまいました。
不足分については、学校で専任教員が対応することになっています。

病院実習のメリットは、普段の生活では接することがない症状の出ている患者さんと直接対応できることです。
症状の出ている時に、どのように話しかけ対応したらよいのか学びます。
これができないわけですから、病院実習の意味が半減します。
ここを少しでもカバーできるよう、実習指導の教員の役割も重要になります。
顔見知りの病院の担当者から実習内容の話を聞き、初めて会う実習生から実習の感想などを聞き、不足していること、重点的に学んでほしいことなどを伝えていきます。
不足部分は、他の実習生とゼミ形式で相互学習を行うようです。

実習指導の大変なことは、実習生とは初対面であり、その指導の中で人物像を把握し、実習の到達度を見極めていくということを短時間で行わなければならないことです。
通常の相談も、初めて話を聞きながら、必要な方向性を考えていくわけですから同じようなものですが、実習生との対応は「指導」という側面を持っていますので、こちらから伝える内容も通常の相談とは違ったものになってきます。
今回は、実習期間が短縮されたので、通常2回行う指導も、1回だけです。
伝えきれなかった部分に後で気が付き、再度伝えに行くということもありました。

コロナ禍での病院実習、受け入れ病院も大変、実習生も不完全な実習内容になり、指導者も不足部分をどう学んでもらうのか困惑するという状況を生んでいます。

城北公園横を通りかかったら、キンモクセイがきれいに咲いていました。
周囲には芳香が漂っています。