gooニュースに標記の記事が掲載されています。
毎日新聞の6月20日付の記事です。
ブログの「ニュースに関する投稿」から投稿を試みましたが、なぜかこのニュースはそれに連動していませんでした。
通常の投稿で掲載します。
記事の前文は次のとおりです。
「大阪府吹田(すいた)市の交番で警察官が刺されて拳銃を奪われた事件で、強盗殺人未遂容疑で逮捕された飯森裕次郎容疑者(33)が精神障害者保健福祉手帳を所持していたことが報じられ、精神障害者や家族らに動揺が広がっている。精神障害者らでつくるNPO法人「地域精神保健福祉機構・コンボ」(千葉県市川市)は19日、ホームページに「つらい思いをしている私たちの思いを知ってほしい」と呼びかける文章(https://www.comhbo.net/?page_id=22624)を掲載した。」
この文章については、まちともの所にもメールで通知されてきました。
今回の事件が、精神疾患に基づくものなのか検証されていない中で、マスコミはあたかも精神疾患によるものというような報道を一方的に大量に流しています。
そんな中で、多くの精神障害者が不安を強め、動揺している人もいます。
多くのみなさんに当事者の思いを知っていただき、障害についての理解を深めていただきたく、ここに紹介しました。
マスコミの一方的な報道は、障害者へのマイナスイメージを拡散するだけです。
ひきこもりについてもしかり。
一人一人が個別の事情をかかえており、その個々の状態を理解することなしに、十把一絡げで決めつけるような報道姿勢は改めてほしいものです。
受け取る側も、個別に考えていくことが大切だと考えます。
毎日新聞の記事は、当事者の声を伝えるということで重要なものです。
もっともっと当事者の声を取り上げてほしいものです。
「地域精神保健福祉機構・コンボ」のホームページを見ていただきたいと思いますが、メッセージ全文を掲載します。
6月16日に大阪の交番で、警察官の方が襲撃され、拳銃を奪われる事件が起こりました。襲撃されて大きな怪我を負ってしまった警察官の方が一日も早く回復されることをお祈りいたします。
16日には、容疑者の写真が公開されました。17日には、容疑者の所持品には、精神保健福祉手帳2級や、精神科への診察券をもっているとの報道がありました。
17日には、どの時間帯のどの報道番組を見ても、同じ内容を出しているので、精神障害を持つものとして、とても辛いと感じています。
これから、また私たちが地域で生きづらくなったらどうしよう。今、外に出たら、何か言われるのかもしれない。精神科の病院やクリニックに行かなければならないけど、交通機関で何か言われたり、ジッと見られたりしないだろうか。仕事に行くのに、何か言われたりしないだろうか。などと、そんなことをつい考えてしまう程に私たちは、世の中が怖いと思ってしまいます。
他の当事者、その家族の皆さんも、同じように辛い思いをなさっているのではないでしょうか。
私たち精神障害をもつものは、いっぺんに大量の否定的な情報を浴びると、それに影響をうけ、強いストレスを感じ、こころが傷つきます。
傷つくことに、慣れるとか、影響を受けないようにするということはとても難しく、「ぞっ」として頭の回転が固まってしまうほどです。
そして、そのあとの行動や日々の生活に影響が出てしまいます。
家から出づらくなったりしている人も多いのではないでしょうか。施設などに通うのもためらったりしている人もいるのではないでしょうか。
精神障害をオープンにして働いている人たちも、職場では周囲の人に理解があったとしても、辛い、傷ついた、自分は大丈夫だろうか、と感じている人もいると思います。また職場によっては、上司だけが障害のことを知っていて、周りの人は知らないこともあり、その中で今回の事件のあと、肩身の狭い思いをしているのではないかと心配しています。
私たちは、「ぞっ」として、驚き、そして戸惑って頭の回転が止まってしまっているのかもしれません。周りの人はそれほど私やあなたに注目しているわけ
ではないかもしれません。私たちは、こういう時こそ、「しなやか」に考えることが必要なのではないでしょうか。
頭の中身を書き出したりして、いっぺん否定的な考えを脳から外に出して、
自分に関係ないこと、自分に関係するかもしれないことを、整理整頓をして、
戻すことをすることで、すこし楽になることもあるかもしれません。私たちは
ストレスで、傷ついてもそこから回復することがあるということを体験から、
知っています。それには時間がかかることがあることも知っています。
色々な立場の人が世の中にはいるのはわかっています。でも、今辛い思いをしている私たちの思いは知ってほしいと考えています。
認定NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ
共同代表 宇田川健
理事 増川信浩
理事 藤野英明
理事 佐々木理恵
とんがらしおかんさんの書かれている地域移行は、なかなか進んでいませんが、このような事件でマイナスイメージが広がるのが心配ですね。
aliceさんの書かれたことは大切なことと思います。
特に、様々なことを多面的にとらえられることはとても大切なことですね。
コメントで返すより、みなさんにも知っていただくのが必要と考え新たに記事にしました。
一晩では済まない程に難しいのですが
昔、最近の子はゲームばかりをしているので死も簡単に考えがち…と ある評論家がテレビで言っていた事や、母親がホラー映画が好きで子供と一緒に観ていたから子供が今回のような猟奇殺人を起こしたのでは?と
ある殺人事件について語っていた評論家の事を思い出しました。
その言葉を聞いて私が思った事は
同じようにゲームばかりしている人は殺人(もしくは犯罪)を犯すか?といえば、そうではないだろう…でした。
では、引きこもりだからと言って、オタクばかりか?と言えばそうではないだろうとも思うし
オタクだからと言って、あからさまに気持ち悪がる必要があるか?と言えば、そうではないと思うのです。
精神障害がある人は危険か?と言えば必ずしもそうではないと個人的には思うのです。
ただ色んな症状があるでしょうから、全てを理解するのが難しいという現実もあると思います。
人間は、自分と違う事を恐れる生き物だと思います。
分からないから、怖いし、ビックリするのだと思うのです。
ただ、今回の事件を受けて
全ての精神障害を持つ方が危険な人間とは思えません。
健常な私達がそうであるように
同じ条件下であっても、犯罪を起こすかどうかは人によって違うのではないのでしょうか……。
今回の犯人は職場でも真面目で……と語られていますから余計に動機やその時の心理が掴めず、障害を理由に決着付けようとしているのかも知れませんね。
私も含め、固定観念を覆すのは難しい事です。
でも、そうだからと言って、十把一絡げに考える人間だけがこの世に存在する訳ではない…と思いたいです。
中には強硬に 排除しろ と唱える人も居ます
何十年も精神科に閉じ込めるのが普通の日本で
精神障害者を地域に戻すという運動がほんの少しづつですが起こり始めている今
この運動が後退しないかと危惧しています