安否確認のため訪問することもありました。
病院から、最近通院していないので様子を把握してほしいとの依頼があり訪問しました。聴力が衰えていて、玄関をたたくだけでは応答がありません。雰囲気から在宅している様子ですが状態が把握できないので、どうしたものか考えていると、トイレの窓に気が付きました。あそこから入れないか。アパートの2階に部屋があり、外階段の上に窓があります。窓が開いたので、よじ登って中に入りました。本人はコタツに入ってボーっとしていましたが、いきなりトイレからの訪問者にびっくりした様子。事情を話し、通院するよう伝えました。普段から障害者のグループ活動等でよく知っている方でしたので、そんなこともできました。
こんな事例もありました。一人暮らしの方で、部屋で横になったまま前日から動いていないことに気付いた隣人から警察に連絡があり、助け出されたというケースがありました。たまたま隣家の2階から見える場所に倒れていたため異変に気づくことができましたが、見えない所なら死に至る状況だったかもしれません。この方も日頃支援をしていた方で救出に立ち会いました。隣家からのぞき見られているようで、通常ならのぞき見しないように文句を言われるかもしれませんが、時にお節介が命を救うこともあります。
安否確認は対応が難しい面がありますが、生命を守るという点では躊躇なく踏み込むことも大事だと思います。また、近隣が異変に気づくこともあるので、近所付き合いは大事にしたいものです。
可睡ゆりの園にて
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