- 松永史談会 -

   こんにちは。ご機嫌如何ですか。

高島平三郎の児童研究・発達心理学関係の論文原稿(明治30年ころ)

2014年01月23日 | 教養(Culture)
明治30年代前半期における高島平三郎の論文原稿だ。東大心理学教室に出入りしていた関係で外国文献の引用が見られる。

『教育壇』4
目次
論說 / p1~89 (0002.jp2)
小兒硏究 / 高島平三郞 / p1~25 (0002.jp2)
敎育と人生觀 / 久津見息忠 / p26~41 (0015.jp2)
新神道國敎論 / 本村鷹太郞 / p41~89 (0022.jp2)
雜錄 / p90~114 (0047.jp2)
文科大學に於ける倫理學硏究の現况 / p90~91 (0047.jp2)
海外敎育近况 / p91~92 (0047.jp2)
佛蘭西の小學校 / p92~95 (0048.jp2)
ラウリー氏の敎育學 / p95~97 (0049.jp2)
我國に於ける學術會 / p97~98 (0050.jp2)
余が敎育上の信念(四) / p98~100 (0051.jp2)
スクリプチューア氏の近視眼豫防法 / p100~101 (0052.jp2)
臺灣に行はるる古談の調査 / 橋本武 / p101~111 (0052.jp2)
敎育大家小傳 / 湯武居士 / p111~114 (0057.jp2)
敎育學會記事 / p114~115 (0059.jp2)
フレーベル會第二總會記事 / p115~116 (0059.jp2)

教育壇 1(5)

[目次]
論說 / p1~59
倫理敎授の方法に就きて / 井上哲次郞 / p1~14
五段敎授法に關する攷究(四) / 湯原元一 / p15~31
小兒硏究(二) / 高嶋平三郞 / p31~59
雜錄 / p60~90
大學院に於ける心理學硏究の現况 / p60~60
情育の點より本邦敎育史を評す / p60~62
海外教育近况 / p62~63
日本敎育史に於ける三大危機 / p64~68
英國の小學制度 / p68~74
宗敎上の三派の敎育的事業 / p74~75
余が敎育上の信念(五) / p75~81
蕨村漫錄 / 久津見蕨村 / p81~85
敎育大家小傳 / 湯武居士 / p85~90
フレーベル會記事 / p91~97

教育壇 1(6)
「国立国会図書館のデジタル化資料(雑誌)」より

[目次]
論說 / p1~76
小兒硏究(完) / 高島平三郞 / p1~33
新神道國敎論(三) / 木村鷹太郞 / p34~62
余が敎育上の信念 / ジョン、デューウェー / p62~76
雜錄 / p77~97
文科大學に於ける心理學研究の現况 / p77~77
海外敎育近况 / p77~78
意育の點より本邦敎育史を評す / p78~81
萬國敎育通信會 / p81~82
敎授法研究の氣運 / p82~83
巴理に於ける米國學生の生活 / p84~87
博物舘の敎育的價値 / p87~88
兒童の嗜好する色 / p88~89
チチェナー氏の心理學綱要 / p89~90
海外敎育所論要目 / p90~91
敎育大家小傳 / 湯武居士 / p91~93
蕨村漫錄 / 久津見蕨村 / p93~97
フレーベル會記事 / p97~98
敎育學會記事 / p98~99



この論文を引用した最近の研究:前田『児童研究』における発達思想の形成


高島の「精神進化論」に言及した論文「『児童研究』における発達思想の形成」(前田,晶子)、鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編=Bulletin of the
Faculty of Education, Kagoshima University. Studies in
education, 60: 171-179、2009年3月.



児童研究」は現在も刊行されている長寿雑誌だ!

掲載雑誌名はネットで調べたものだが、当該雑誌に当たっての確認作業は原稿の本文調査も含め、現段階では行っていないことを断っておきたい。


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個人雑誌「大地に立つ」

2014年01月23日 | 断想および雑談

『大地に立つ』

加藤一夫編、昭4、1冊

全15冊揃 創刊~終刊号(3巻1号)迄全揃。尾瀬敬止、鑓田研一、麻生義、高群逸枝、伊福部隆輝他。農民文学概論、機械芸術と重農芸術とその対流、消費組合講座、農民詩及び短歌について、「農本社会論」批判と研究(4氏)、一周年記念号、終刊の辞他。保存状態は良好


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白樺派同人と思想家加藤一夫との間の友情

2014年01月23日 | 断想および雑談






武者小路は画像を本から切り離し貸与、小泉は原書を貸与という便宜を図っている。




雑誌「科学と文芸」の執筆に白樺同人の長与らは参加。
なお、加藤一夫は洛陽堂からトルストイを中心にいくつかの翻訳書を出し、民衆芸術論など著書も何冊か刊行している。加藤はキリスト教神学の研究者中山(戦前、ダンテ研究者として知られた)の明治学院の同窓生だ。加藤が無政府主義者として活動していた時代に、一時芦屋に退去し、1年数カ月後に東京に帰還した時に加藤のために歓迎会を主催している。かれらはトルストイ的な人道主義・博愛主義、キリスト教的な社会主義に近いところにいた人物たちだ。洛陽堂はクロポトキン研究(民衆芸術論)時代の加藤に対しても出版面で支援を惜しまなかった。

大正7年段階にクロポトキン・ロマンロラン、W.モリス流の民衆芸術論を提起していたのは、大杉栄や加藤一夫らだった。この時代には直接的間接的にラスキンの思想を受け入れる形で、環境の汚染を人間精神の荒廃という次元で理解し、社会改革に取り組むようになったのが、たとえば西川光二郎だったといえよう。

加藤一夫 「農民芸術論」、春秋社、昭和6年
[目次]
標題
目次
序文
農民文學論
一 農村の黎明 / 3
二 農村文學の要求 / 4
三 農民文學は存在理由を有するか / 10
四 農民文學の基調としての農民意識 / 23
五 農民文學の特質 / 41
六 農民文學とプロレタリア文學 / 58
七 農民文藝の正系 / 68
社會文藝論
一 序説 / 85
二 社會文藝の發生の意義 / 89
三 藝術とは何ぞや / 95
四 文藝の社會性 / 122
五 社會文藝とは何ぞや / 135
六 社會文藝の特質 / 140
七 社會文藝の内容 / 161
八 社會文藝の形式 / 170



「農本社会哲学」昭和8年発禁処分
「民衆芸術論」、洛陽堂
「土の叫び地の囁き」、洛陽堂

加藤一夫「農本社会哲学」、暁書院、昭和8

[目次]
標題
目次
序詞
新しさ『現代』の創始
第一部 生活篇 / 1~60
第一章 生活の根本基礎 / 3
問題の出生
大地に立つ生活
大地に立つ生活とは何ぞや
第二章 大地に立つ生活の意義 / 20
第三章 二つの道 / 28
理想と現實
東洋的解説
西洋的進歩思想
二つの道の文明學的意義
西洋的都會文明
産業主義の否定
都會文明の否定
第二部 社會篇 / 61~112
第一章 虚無の道 / 63
善き社會への道
制度の改善
神の國の社會的意義
無爲而化
自然而治
小國寡民
第二章 農本社會 / 80
都會文明と貨幣
農業を基礎とした生活
大地に立つ農本社會
コムミユーンの經濟的基礎
コムミユーンの自由聯合
如何にして
精神的方面
具體的凖備
第三部 農村問題篇 / 113~353
第一章 農村問題の本質 / 115
第二章 農村問題の文明學的認識 / 130
農村の窮状
農村疲弊の諸原因
農村疲弊の根本原因
社會的分業の文明學的意義
態度の革命
人類更生の道
過渡的諸段階
共同社會の道徳的要素
現實への第一歩
第三章 農村生活の問題 / 156
生活問題の重要性
農村生活の本質
歴史を通じて視たる農村生活
日本國初の農本社會
中世に於ける農村生活
近世に於ける農村生活
現代に於ける農村生活
農本社會の農村生活
第四章 農村經濟の問題 / 206
第五章 農村の金融問題 / 215
貨幣の本質
農村經濟と貨幣
農漁村不況對策としての票劵貨幣制度
相互信用組合の組織とその機能
第六章 農村負債整理の問題 / 240
第七章 農本的消費組合 / 254
農本社會と消費組合
生産者本位の經濟の立て方
消費を本としての生産
中間階級のない社會
剩潤のない社會
消費組合の理想
消費組合の精神
消費組合の組織
農村と消費組合
第八章 共同耕作組合 / 299
第九章 農本社會と農村教育 / 311
第十章 農村教育の意義・目的・その實現 / 322
教育社會化の要望
要望の社會的要因
教育社會化の意義
農村社會教育の本質
農本社會とは何か
農本社會教育
教育社會化の諸形態と農本社會教育
農本社會教育の實現

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社会思想史研究 : 社会思想史学会年報 (14),1990

2014年01月23日 | 断想および雑談
社会思想史研究 : 社会思想史学会年報 (14)

社会思想史学会 編


雑誌記事索引採録あり;国立国会図書館雑誌記事索引 (通号: 2) 1978~;本タイトル等は最新号による;出版地の変更あり 1号から25号までの出版者: 北樹出版;1号(1977) -

「国立国会図書館のデジタル化資料(雑誌)」より

[目次]
第十四回大会記録〔シンポジウム〕フランス革命の思想的衝撃 / 堀田誠三
安藤隆穂
永井義雄
谷嶋喬四郎
木崎喜代治
清水多吉
森本哲夫 / 4~65
報告 イタリア啓蒙からリソルジメント(国家統一)へ〔含 質疑応答〕 / 堀田誠三 / p4~16<3366166>
報告 革命とそれ以後における自由と公共--思想史的一考察 / 安藤隆穂 / p16~28<3366167>
報告 希望と幻滅--イギリスがフランス革命から学んだもの〔含 質疑応答〕 / 永井義雄 / p28~39<3366168>
報告 フランス革命とヘ-ゲル--時代にとってフランス革命とは何であるのか〔含 質疑応答〕 / 谷嶋喬四郎 / p39~48<3366169>
全体討論 / 伊藤成彦 / p48~65<3366170>
抽象的労働論の重層的問題性〔含 質疑応答〕 / 真田哲也 / p66~77<3366172>
天皇制イデオロギ-の新局面 / 土方和雄 / p78~87<3366173>
幸徳秋水の<アメリカ>〔含 質疑応答〕 / 山泉進 / p88~98<3366174>
インフォ-マル・セッション / 清水多吉 / p99~104<3366175>
「家族」思想の現在 / 安川悦子 / 100~101
マルクス主義の展開 / 伊藤成彦 / 101~102
ハイエクのヒューム論・スミス論 / 田中秀夫 / 102~103
スミスとハイエク / 星野彰男 / 103~103
初期社会主義 / 田村秀夫 / 103~104
加藤一夫の思想--アナキズムから天皇信仰への軌跡 / 三原容子 / p105~117<3366152>
ハインリヒ・グレ-ツにおけるユダヤ的アイデンティティの諸問題--トライチュケ論争をめぐって / 野村真理 / p118~129<3369183>
イエナ期フィヒテにおける言語と共同性 / 木村博 / p130~142<3369393>
孔子と毛沢東 / 岩間一雄 / p143~150<3369362>
第2インタ-100年,メ-デ-100年 / 内田博 / p151~157<3366176>
フランス革命200周年国際シンポジウムをふりかえって / 岡本明 / p158~166<3360940>
「スコットランド啓蒙と経済学の形成」田中敏弘編(古典経済学研究 1) / 鈴木亮 / p167~170<3373239>
「バ-ク政治思想の形成」岸本広司 / 森本哲夫 / p170~174<3373191>
「ロシアインテリゲンツィヤ史--イヴァ-ノフ=ラズ-ムニクと『カラマ-ゾフの問い』」松原広志 / 土谷直人 / p174~177<3373195>
「レ-ニンの経済学」太田仁樹 / 田中良明 / p178~181<3373279>
ゴッドウィンとウルストンクラフトの文献紹介--中央大学図書館所蔵(資料紹介) / 岡地嶺 / p182~189<3366155>


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