
2021年 4月
今回は 2003年にリリーズされた
G. L. Pease - Charing Cross (Classic Collection) となります
Charing Cross (チャリングクロス)
チャリング・クロス (Charing Cross) は、ロンドンのシティ・オブ・ウェストミンスターにあるトラファルガー広場南側に位置するラウンドアバウトおよびその周辺地区。6差路となっており…
18世紀の後半以来、チャリング・クロスはロンドンの中心と見なされるようになり、ロンドンからの距離を測る際の基準点に位置づけられている。
となっており 交差点の多いロンドンの中心部のある地区のことを言うようですが 古くはシャーロックホームズの住んでいた
ベーカー街がここの駅のすぐそばにあったことでも有名です
今の駅の写真は

こちらになっていますが
すぐ後ろ側にはテムズ川が流れており

川を船が通るのですが
この駅が昔のロンドンの中心とみなされ今でもそう考えられているようですが
この地区のずっと北側には ハリーポッターで有名な あの
King's Cross station(キングスクロス駅)があります
ですからこのチャリングクロス駅が東京駅とするならば キングスクロス駅は山手線の
新宿駅のような位置関係かと思います



駅の構内ですが 有名な9と3/4番線は実在はしませんが 死の秘宝でハリーが一度死んだときに
あの世で訪れたのがこのキングスクロス駅の構内となっています
なのでハリーポッターファンにはきっても切れないのがこの駅になりますが
シャーロックホームズファンには チャリンぐクロスが記憶にに残っているはずです
キングスクロスの少し左側には パディントン駅もあって アガサクリスティのミスマープルなどではお馴染みの駅になり
さらに遠くなりますが西側の北側には オックスフォードがありますので 刑事モースでもお馴染みの街があります。
このブログでも登場した Regent Flake(ストリート) とか Westminster とか GLP ではお馴染みの名前が
ごろごろしているのがこのロンドン市内ですので Greg Pease さんの思い入れもあるのだと思います
そんなで 地図を貼っておきますので 位置を確認するのも面白いかと
Charing Cross の地図
Kings Cross の地図
余談が過ぎましたが
このブレンド 地味ですがそれなりの人気があって 分類はBalkan ということになっています
TRDC の説明には
Charing Cross is a traditional Balkan style blend of fine Virginia leaf, richly seasoned with smoky Cyprian latakia, and spiced with the exquisite and exotic tobaccos of the Orient. This is the one for latakia lovers. Hints of roasted cocoa beans, orange zest, green pepper and campfires.
この様に書かれており バルカンなのですが ローストココア豆 オレンジ ピーマン という言葉が目に入ります その辺りの味わいが気になるところです
缶を開けると


小さ目のリボンカットが出てきますが
期待を込めての喫煙となりました
感想
乾燥状態はすこぶるよろしいので 簡単に火が付きますが ラタキアはさほど多いわけではないので
静かに喫ってやる方が良いと思います
まず最初に感じた印象は このブレンドは完全なるBalkan であるということでしょうか
それもかなり味の凝ったものを感じます
2003年の発表で 同時発売でKensington とAbingdon が
前年にはあの Odyssey がその前年には Caravan が発表されており
すべて Balkan となっとりますね
2007年の Westminster の発売を経て
2010年の Meridian
2011年の Lagonda に至り GLP のバルカンは一応幕を閉じます
その流れを見てゆくと 当初はかなりオリエントの存在の顕著ないかにもこれがバルカンだというものから 次第にラタキア バージニアとのバランスを重視したものへと変貌しているように思えてきます
それがWestminster であり 最後のLagonda に至ってはかなり地味なおとなしいイメージのブレンドとなっているようです。
このブレンドは初期の作品になりますので バランスよりもオリエントの味の広がりを感じるブレンドになるかと思いました。
そう思っているのはこのおっさんだけかもしれませんが Greg さんの中ではあまりオリエントが出すぎるのも ラタキアとのバランスを欠きよろしくないという考えが起こり
その結果として 後半の作品が出来たのかと考えます。
TRDC あたりのレビューを読むと 昔のBalkan Sobranie に似ているとおっしゃる方もたくさんいますが
この私はそうは思わず まず最初に思い浮かべたのが 同じくGLP の Caravan でしたね
なんとも言えないほどのどオリエントの広がりがあって少しつかみどころのないブレンドがCaravan ですが
あれほどでははないものの同じように広がりのあるオリエントと控えめなラタキアの存在は
のちのバランス重視のブレンドであるWestminster と比較すると雲泥の差を感じました。
このブレンドと 後者のブレンドとの中間あたりに バルカンソブラニーが来る感じかと思います そういった味わいをこのブレンドには感じることとなります。
点火と伴に立ち上がってくるのは オリエントの甘い香りとなります
バージニアもほんのり甘く ラタキアの存在も微かに感じはしますが
それよりも際立つのは オリエントの存在となります
Caravan もそういったオリエントの立ち上がりを感じたものですが 質が違うようです
オリエントもターキッシュも 種類が無限で質もいろいろです 何せ農家一軒一軒がみな違うようなものですので 原料の安定した品質は得られるはずもないのが現実のようです
なので 各社どこのオリエントを使っているなどということはほぼ記載してはおりませんのはそういった事情があるのもその一つだと思われます
バージニアとラタキアはおとなしく両サイドでこのブレンドのオリエントを支えてゆくのですが
問題はこのブレンドの味の核となるオリエントになります
まず最初に感じるのは Basma のオリエントの甘さと香りの広がりになるでしょうか…
バージニアとは違うオリエントの香りのある甘さになります
Basma というのは広義のオリエントの総称でギリシャ東部のあの辺り一帯を指すようです
その中には Xanthi もDjebel も Kavalla もDubec も含まれ あの有名な Yenidje もその一つ
しかし そんな葉を詳しく明記したブレンドなど今は存在しませんね
ただ マケドニアのオリエントというと Dubec あたりを思い浮かべることになりますが
実際にはっきりと使っている葉っぱを喫い比べしたことはありませんので良く味がわからないのも事実かと思います。こんなことならマクレのグランドオリエンタルシリーズをもっとしっかり喫っておけばよかったと後悔しても後の祭りですね
私にできることは出来上がったブレンドの味を見ることだけになります
甘いとか酸っぱいとか辛いとかそういったことです
そういったことを繰り返し味の記憶の比較をしながら 推測することになります
話を戻して
最初にこのブレンドで感じる香りと甘さは Basma のオリエントの味と香りになります
結構甘さも香りも強くてフローラルな香りを伴うようです
この味わいのことを先にも書いた オレンジの風味という説明になるのかな…と思うのですが
Xanthi あたりのオリエントかもしれない風味を感じます
Yenidje あたりはもっとあっさりとしていて少しバブリーなものを感じますがこれはそうではなく
もっと甘く味が濃いようです その辺りは違いがありますね
そしてその他にもBasma のオリエントは入っているかもしれませんが
私が感じるのは ターキッシュの存在となります
原料的にもBasma だけでブレンドを作るのは無理があって 必ずといってよいほどターキッシュは使われるのが現実的です その際に利用されるのが Izmir となります
こちらはもっとスパイシーでBasma の甘さとは別の味わいを作ります
ローストしたココア豆 というくだりは このイズミルの少しオイリーで ナッティな香ばしさからくるのかと思われ
同時に終盤とみに強くなる ピーマンのような味と香り というものは
イズミルの少し緑茶のような風味に ラタキアあるいはオリエントののスパイシーな刺激が加わって出てくる味わいになるのかと思うわけです
酸味も少しあって そこはCaravan とは違うのですが 比較するとこちらの方がよりまとまりのあるブレンドとなっているようです
ただ バルカンソブラニーにはこういったピーマンのような風味などはありませんし もっとあっさりとした味わいかと思います
その原因はやはり使用されているオリエントと ターキッシュの種類と量に因るのかと思います
こちらのブレンドは より甘さを感じ より味が濃い部分を感じるようです
そこが少しくどさを感じさせる要因になりますが
この私 Caravan よりは美味いと思いますし好きですね
Westminster Lagonda に比べるとオリエントが少し暴れ ラタキアのによるところの落ち着きも少し弱いような気がしますが オリエントの存在と風味を存分に楽しめるブレンドになっており その存在は貴重です
美味いブレンドだと思います オリエント好きにはお勧めのブレンドになります
バルカンソブラニーよりオリエントは香りますよ
バランスは違いますがね そういったところです
このブレンドを喫ってみて まだ喫ってないGLP のバルカンがあることに気が付きます
なのでいずれそちらの方も味わってみようかと思いましたね
GLP はやはり奥が深いです 嬉しい誤算でした
それでは また
今回は 2003年にリリーズされた
G. L. Pease - Charing Cross (Classic Collection) となります
Charing Cross (チャリングクロス)
チャリング・クロス (Charing Cross) は、ロンドンのシティ・オブ・ウェストミンスターにあるトラファルガー広場南側に位置するラウンドアバウトおよびその周辺地区。6差路となっており…
18世紀の後半以来、チャリング・クロスはロンドンの中心と見なされるようになり、ロンドンからの距離を測る際の基準点に位置づけられている。
となっており 交差点の多いロンドンの中心部のある地区のことを言うようですが 古くはシャーロックホームズの住んでいた
ベーカー街がここの駅のすぐそばにあったことでも有名です
今の駅の写真は

こちらになっていますが
すぐ後ろ側にはテムズ川が流れており

川を船が通るのですが
この駅が昔のロンドンの中心とみなされ今でもそう考えられているようですが
この地区のずっと北側には ハリーポッターで有名な あの
King's Cross station(キングスクロス駅)があります
ですからこのチャリングクロス駅が東京駅とするならば キングスクロス駅は山手線の
新宿駅のような位置関係かと思います



駅の構内ですが 有名な9と3/4番線は実在はしませんが 死の秘宝でハリーが一度死んだときに
あの世で訪れたのがこのキングスクロス駅の構内となっています
なのでハリーポッターファンにはきっても切れないのがこの駅になりますが
シャーロックホームズファンには チャリンぐクロスが記憶にに残っているはずです
キングスクロスの少し左側には パディントン駅もあって アガサクリスティのミスマープルなどではお馴染みの駅になり
さらに遠くなりますが西側の北側には オックスフォードがありますので 刑事モースでもお馴染みの街があります。
このブログでも登場した Regent Flake(ストリート) とか Westminster とか GLP ではお馴染みの名前が
ごろごろしているのがこのロンドン市内ですので Greg Pease さんの思い入れもあるのだと思います
そんなで 地図を貼っておきますので 位置を確認するのも面白いかと
Charing Cross の地図
Kings Cross の地図
余談が過ぎましたが
このブレンド 地味ですがそれなりの人気があって 分類はBalkan ということになっています
TRDC の説明には
Charing Cross is a traditional Balkan style blend of fine Virginia leaf, richly seasoned with smoky Cyprian latakia, and spiced with the exquisite and exotic tobaccos of the Orient. This is the one for latakia lovers. Hints of roasted cocoa beans, orange zest, green pepper and campfires.
この様に書かれており バルカンなのですが ローストココア豆 オレンジ ピーマン という言葉が目に入ります その辺りの味わいが気になるところです
缶を開けると


小さ目のリボンカットが出てきますが
期待を込めての喫煙となりました
感想
乾燥状態はすこぶるよろしいので 簡単に火が付きますが ラタキアはさほど多いわけではないので
静かに喫ってやる方が良いと思います
まず最初に感じた印象は このブレンドは完全なるBalkan であるということでしょうか
それもかなり味の凝ったものを感じます
2003年の発表で 同時発売でKensington とAbingdon が
前年にはあの Odyssey がその前年には Caravan が発表されており
すべて Balkan となっとりますね
2007年の Westminster の発売を経て
2010年の Meridian
2011年の Lagonda に至り GLP のバルカンは一応幕を閉じます
その流れを見てゆくと 当初はかなりオリエントの存在の顕著ないかにもこれがバルカンだというものから 次第にラタキア バージニアとのバランスを重視したものへと変貌しているように思えてきます
それがWestminster であり 最後のLagonda に至ってはかなり地味なおとなしいイメージのブレンドとなっているようです。
このブレンドは初期の作品になりますので バランスよりもオリエントの味の広がりを感じるブレンドになるかと思いました。
そう思っているのはこのおっさんだけかもしれませんが Greg さんの中ではあまりオリエントが出すぎるのも ラタキアとのバランスを欠きよろしくないという考えが起こり
その結果として 後半の作品が出来たのかと考えます。
TRDC あたりのレビューを読むと 昔のBalkan Sobranie に似ているとおっしゃる方もたくさんいますが
この私はそうは思わず まず最初に思い浮かべたのが 同じくGLP の Caravan でしたね
なんとも言えないほどのどオリエントの広がりがあって少しつかみどころのないブレンドがCaravan ですが
あれほどでははないものの同じように広がりのあるオリエントと控えめなラタキアの存在は
のちのバランス重視のブレンドであるWestminster と比較すると雲泥の差を感じました。
このブレンドと 後者のブレンドとの中間あたりに バルカンソブラニーが来る感じかと思います そういった味わいをこのブレンドには感じることとなります。
点火と伴に立ち上がってくるのは オリエントの甘い香りとなります
バージニアもほんのり甘く ラタキアの存在も微かに感じはしますが
それよりも際立つのは オリエントの存在となります
Caravan もそういったオリエントの立ち上がりを感じたものですが 質が違うようです
オリエントもターキッシュも 種類が無限で質もいろいろです 何せ農家一軒一軒がみな違うようなものですので 原料の安定した品質は得られるはずもないのが現実のようです
なので 各社どこのオリエントを使っているなどということはほぼ記載してはおりませんのはそういった事情があるのもその一つだと思われます
バージニアとラタキアはおとなしく両サイドでこのブレンドのオリエントを支えてゆくのですが
問題はこのブレンドの味の核となるオリエントになります
まず最初に感じるのは Basma のオリエントの甘さと香りの広がりになるでしょうか…
バージニアとは違うオリエントの香りのある甘さになります
Basma というのは広義のオリエントの総称でギリシャ東部のあの辺り一帯を指すようです
その中には Xanthi もDjebel も Kavalla もDubec も含まれ あの有名な Yenidje もその一つ
しかし そんな葉を詳しく明記したブレンドなど今は存在しませんね
ただ マケドニアのオリエントというと Dubec あたりを思い浮かべることになりますが
実際にはっきりと使っている葉っぱを喫い比べしたことはありませんので良く味がわからないのも事実かと思います。こんなことならマクレのグランドオリエンタルシリーズをもっとしっかり喫っておけばよかったと後悔しても後の祭りですね
私にできることは出来上がったブレンドの味を見ることだけになります
甘いとか酸っぱいとか辛いとかそういったことです
そういったことを繰り返し味の記憶の比較をしながら 推測することになります
話を戻して
最初にこのブレンドで感じる香りと甘さは Basma のオリエントの味と香りになります
結構甘さも香りも強くてフローラルな香りを伴うようです
この味わいのことを先にも書いた オレンジの風味という説明になるのかな…と思うのですが
Xanthi あたりのオリエントかもしれない風味を感じます
Yenidje あたりはもっとあっさりとしていて少しバブリーなものを感じますがこれはそうではなく
もっと甘く味が濃いようです その辺りは違いがありますね
そしてその他にもBasma のオリエントは入っているかもしれませんが
私が感じるのは ターキッシュの存在となります
原料的にもBasma だけでブレンドを作るのは無理があって 必ずといってよいほどターキッシュは使われるのが現実的です その際に利用されるのが Izmir となります
こちらはもっとスパイシーでBasma の甘さとは別の味わいを作ります
ローストしたココア豆 というくだりは このイズミルの少しオイリーで ナッティな香ばしさからくるのかと思われ
同時に終盤とみに強くなる ピーマンのような味と香り というものは
イズミルの少し緑茶のような風味に ラタキアあるいはオリエントののスパイシーな刺激が加わって出てくる味わいになるのかと思うわけです
酸味も少しあって そこはCaravan とは違うのですが 比較するとこちらの方がよりまとまりのあるブレンドとなっているようです
ただ バルカンソブラニーにはこういったピーマンのような風味などはありませんし もっとあっさりとした味わいかと思います
その原因はやはり使用されているオリエントと ターキッシュの種類と量に因るのかと思います
こちらのブレンドは より甘さを感じ より味が濃い部分を感じるようです
そこが少しくどさを感じさせる要因になりますが
この私 Caravan よりは美味いと思いますし好きですね
Westminster Lagonda に比べるとオリエントが少し暴れ ラタキアのによるところの落ち着きも少し弱いような気がしますが オリエントの存在と風味を存分に楽しめるブレンドになっており その存在は貴重です
美味いブレンドだと思います オリエント好きにはお勧めのブレンドになります
バルカンソブラニーよりオリエントは香りますよ
バランスは違いますがね そういったところです
このブレンドを喫ってみて まだ喫ってないGLP のバルカンがあることに気が付きます
なのでいずれそちらの方も味わってみようかと思いましたね
GLP はやはり奥が深いです 嬉しい誤算でした
それでは また
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