鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

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Cornell & Diehl - Palmetto Balkan 8㌉のスモールバッチ よくやるぜまったく…

2022年06月27日 | パイプタバコ
2022年 6月

今回は Cornell & Diehl - Palmetto Balkan



Palmetto(パルメトウ)というのは
アメリカ南西部 あるいは南東部沿岸にたくさん見られるキャベツヤシという小型ヤシのことだそうですが
アメリカでは俗にサウスキャロライナ州そのもののことを指すようです

ですから このPalmetto Balkan というのは サウスキャロライナにある
C&D で作られたバルカンブレンドということを意味するようです 

TRDC の説明には何も書かれていませんが
SPDC の方には詳しく書かれています




缶にはこのように書かれており 
2019年の Basma
2018年の Izmir
キャロライナレッドバージニア
独自の処理のなされたラタキア


によるブレンドとなっており オリエントとシリアンラタキアを彷彿させる
刺激を抑えた赤ワインのテイストをイメージさせるような オリエントフォワードなバルカンということのようです


どうも Balkan Sobranie を意識したブレンドではないかと思ったのですが
結果的には少し違っていたようです…


このブレンドも8㌉缶の販売しかなく 実にふざけた販売方法になってます
またかよ! という感じで
16㌉の販売しかなかった FolkLore よりは少しマシですが 
にしても一方的な販売方で買い手のことをまったく無視した商法になりますね
美味ければよいのですが そうでもないのが困ります…

実験的意味合いもあるのかと思いますが
在庫を抱えた原材料を一気に吐く意味合いがあるかと勘繰ってしまいます



8㌉はかなり量が多いですから


 


一部を空き缶に入れて喫いながら


残った方は 保存瓶に
  
詰めておきますが
ペットボトルを切ったじょうろのようなものを用意してタバコ葉を瓶に詰めます



そしてラベルを張り付けて

保存をかけます
もう1缶買ってしまったのですが 買わない方が良かったみたいです…
どうも8㌉缶を2缶も買うようなブレンドではなかったようです バカだなぁ俺(._.)


このブレンドレビューに時間がかかったのですが
どうも今一つピンとこないブレンドでしたね
確かに売りのシリアンラタキア風味というものは感じはしましたが
ブレンド全体の出来上がりがかなり地味で抜けたところのない印象です

なのでその良さもあまりわからない印象かと思いましたね
もうかなり喫ってはいますがここいらで考えをまとめてみようかと思います


感想と考察

このブレンドのラタキアについて
確かにシリア産のラタキアを思わせるような 刺激の少ないスパイシーさを抑えたラタキアの香りになるのですが 赤ワインを思わせるような酸味のある風味を感じるようです
Syrian ラタキアは枯葉の発酵した大地のニオイを感じるのですが香ばしさというか柔らかな風味を感じるところがあったようです その点Cyprian ラタキアはもっと甘さもありますがよりスパイシーと言え
松脂のニオイとタールのニオイもたっぷりかと思います

その点のこのブレンドのラタキアは
Cyprian ですから松ヤニのニオイはあるもののもっと柔らかで スパイシーな印象は受けません
酸味のある赤ワインのテイストもあってSyrian に近いのですが
敢えて言わしていただくと 甘さがあまり感じられなく Syrian 独特の大地の香りというか旨味に欠けるように思います

それどころか 独自の加工に因るのでしょうか独特のエグミというか渋みを少し感じるようです
ここが大いに気になるところで その風味がこのブレンド全体に与える影響は大きいと思います

今この私 2017年の Mac Baren - HH Vintage Syrian
の開缶したものがまだ手元にありますので 喫い比べるとその差は明らかで Syrian の方がもっと柔らかで
風味も感じられるようです
なのでラタキア自体はやはりSyrian の方が印象に残ります
このブレンドのラタキアはSyrian の偽物ということですね


このブレンドは燃えにくいです
このブレンド 乾燥状態は良さそうですが なかなか燃えてくれないです
しっかり乾燥させても燃えにくさが残ります…

その原因を考えるに なにがしかの加工法がそうさせているように思います
そこで思い出したのが このブレンドになります
Davidoff - Royalty
このブレンドもラタキア入りのEnglish なのですが 異常に燃えにくかった記憶があります
乾燥状態は良いのに燃えませんね
その原因は このブレンドにはバターのトッピングがしてあったので そのオイルでコーティングされていることによるのかと考えました

当ブレンドが燃えにくいのは そういったなにがしかの加工が原因なのかと思いました

どうもこのブレンド 味が籠った感じで甘さもそうですが香りの広がりがありません…
かなり量が入っていると思われるオリエントも本来の香りの広がりを感じません
その原因を考えると はっきりはしませんがそういったオイリィなオブラート効果によるのかと
考えてしまいます


このブレンドの甘さについて
このブレンドはあまり甘さが来ないのですが
バージニアにブライトが入ってないこともあるでしょうし ラタキアも甘さを感じません

そして何よりも Izmir とBasma の甘さも香りの広がりもあまり感じません…
ここが一番残念なところになります

オリエントの酸味は感じるのですが フローラルでハーバルな軽い甘さはわずかで
心地よい香りの広がりを感じません…
そこがこのブレンドのイケてないところになります

2019年のBasma と2018年のIzmir といううたい文句ですが
本来のオリエントの香り立ちを感じません

そのことは そもそもこのオリエント自体に原因があるのか
ラタキアの加工の影響を受けているのかもしれませんが
どちらにせよ 本来のオリエントのポテンシャルは感じられません…


Balkan Sobranie に似ているところがあるのですが…
このブレンド 以前喫ったことのある Balkan Sobranie に少し似たところがあって
ジェレミーさんもそこのところを狙ったのかもしれないのですが
ラタキアをSyrian に似せたのもその一つですが
おそらくは2019年のBasma の喫い味に 発砲感を感じるからになります
シュワシュワというあの炭酸の感じになりますが
このブレンドにもそういったバブリーな味わいを感じますね
Blackhouse にもそういったオリエントの味わいを感じたものですが 確かにそういった味わいをこのブレンドにも感じることになります

しかし残念なことに甘さが足りないと感じます

全体を通して感じるのですが
このブレンドの甘さは弱く オリエントの香り立ちも物足りませんし
ラタキアのSyrian テイストは良いのですがそれ以上の物はなく逆に
赤ワインテイストというには言えますが 酸味の強いそのテイストが苦みとか渋みとなって
ブレンド全体に与える影響は多々あるものと感じてしまいます

その結果
甘さが来ない分
面白みのないブレンドとなっているようです

ラタキアもオリエントもスパイシーではありませんから
喫いやすいと言えばそうですし 常喫候補 ということもできますが
魅力が足らないようです

どうもC&D のスモールバッチの大量販売はいただけないかと…
そんな感想となります
それでは また

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