米国は内側に敵を作ったら自壊する。米国愛国者法なる無粋な契約で忠誠を誓わせなければならない、脆い国家である（個人の権利が強い事の裏返しではあるが）。トランプ大統領が去ったとしても彼に投票した人が居なくなる訳でもなく、其々の「愛国」を賭けた闘いが終息する事も無かろう。当面はその敵愾心を外に向ける必要が有るので、中国との悶着は更に激化するだろうし、その流れ弾の何発かはこっちにも飛んできそうな気がする。理不尽ではあるが、関係者各位は耐え忍んで欲しい。10年もすれば主な競争相手は中国とインドになり、こちらへの風当たりは弱くなりそうではあるが、無粋な契約を大量に押し付けられる懸念は残る。グローバリズムをどの程度擁護出来るかはその時になってみないと分からないが、どの国ともナアナアで付き合える状態が日本にとっては望ましい事に変わりないので、小粋なヒョウタンナマズ的外交路線を堅持して頂ければと思うのである。