ルーティンは大切にしたい。今年も新聞に掲載されていた大学入学共通テストを読み始めて30秒でぶん投げた。問題が解けなかったからではなく、字が小さくて目が痛かったからだと念押ししておきたい。読めないのに解けるかが何故分かる、と云った枝葉末節に拘ってはならない。本題に入る。記述式問題や民間試験の導入等、新しい事をやろうとして悉く挫折したのが哀れである。理由は明白で、何かを変えようとすると影響範囲が推し量れない程に規模がでかすぎるのである。共通テストはマークシート方式による大雑把なふるい分けに徹し、それ以降は各大学の選抜方式に裁量を持たせる様にした方が、分かり易い様に思える。大学各位としてはそっちの方が面倒臭いし金も手間も掛かるから嫌がるだろうが、日本の将来を担う人材の育成の労を惜しんではなるまい。偏差値よりも就職率で大学が選ばれる時代である。記憶力の良さだけで合否を決めていては、ジリ貧なのである。