エンジン屋の意地を見た思いである。三菱重工の関連会社が、水素100%で稼働する内燃型発電装置の試験運用を始めたそうである。水素を燃やしてモーター回すのは想像通り危険なので、大型発電所での利用は検討されていたが、従来のガソリンエンジンと同様の機構でも出来る事を証明したと云う意味で画期的であると同時に、無茶しやがってとも思う。しかし脱炭素社会に向けて、水素の消費を増やす研究を重ねるのは正しい。太陽光発電等で余った電気を使って水素を蓄積出来る様になれば、電力需給のムラを平準化する効果も期待出来る。個人的には余剰電力で重りを吊り上げ位置エネルギーとして蓄積する方式が変換効率悪過ぎて大好きなのだが、それはどうでもいい。蓄電池と水素化を相補的な技術として商業化に持ち込めば輸出でウハウハも夢ではない。それが非常に難しい事は文系のおっさんでも分かるが、技術立国ニッポンの意地を爆発させて欲しいと期待するのである。