便利な世の中である。「ライブカメラ さいたま」で検索すれば、県内の様々な所に設置され公開されているカメラの映像を、リアルタイムで見る事が出来る。非公開のカメラを網羅したサイトも無くはないが、共犯者と見做されるのでよいこは近寄ってはならない。お陰で現時点での降雪状況を、部屋に居ながらにして知る事が出来る。ボーッと見続けていても何か面白い事態が発生する可能性は皆無(渋谷のスクランブル交差点は粘る価値が有るかも知れない)なのであちこち切り替えて見ているが、関東平野部はまだ雨の様で積雪は夜半にかけてとなろう。しかしこれだけの数のカメラがダラダラと映像を垂れ流し続けていると云うのも考え様によっては壮観であり、猜疑的な権力者であれば監視社会を構築したくもなるわなぁとも思う。個人の秘匿権と公共の治安はトレードオフであり、その落し所を念頭に置きながら使っていかないと、便利な技術は何かと暴走しがちなのである。